Athena
ゼウスの頭から誕生?! 戦争の女神アテナ

ギリシア神話にはたくさんの神々が登場しますが、中にはちょっと変わった姿で誕生した神もいます。今回はそんな女神アテナをご紹介しましょう。
【アテナのプロフィール】
・戦いと技芸、都市の守護神。
・ゼウスの頭から完全武装した姿で生まれた。
アテナは戦いと技芸を司る女神で、都市の守護神でもあります。
彼女の誕生はちょっと変わったものでした。
母メティスがゼウスの子アテナを身ごもった時、「もしメティスから女子が生まれたら、その次には新しい王となるべき男子が生まれるだろう」という予言がありました。
ゼウスは予言が現実とものとなって自らの地位が脅かされることを恐れ、メティスを飲みこんでしまいます。
ところが、メティスが身ごもっていた子はゼウスの体内で成長し続けました。そうして月が満ちたある日、プロメテウスがゼウスの頭を斧で割ると、そこから完全武装した姿のアテナが誕生したのです。
アラクネが蜘蛛になった理由
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女神アテナのエピソードをもうひとつご紹介しましょう。
小アジアの小さな街に、アラクネという少女が住んでいました。彼女は機織りが上手で、自分の腕を自慢し、機織りを守護する女神アテナにも負けない自信があるとふれ回ります。
そこでアテナは老婆の姿になって彼女の前に現れ、傲慢な態度を慎むよう注意しましたが、アラクネは全く聞き入れません。
見かねたアテナは女神の正体を現し、アラクネに機織りの勝負を申し込みました。
ふたりが織った布はどちらも大変美しく、優劣をつけることが難しいほど素晴らしいものでした。
アテナはたいそう怒り、アラクネの織った布を引き裂くと、彼女の頭を機織りの道具で打ち付けます。アラクネは初めて自分のしたことの恐ろしさに気付き、首を吊ろうとしますが、アテナはそれを許さず、アラクネを蜘蛛の姿に変えてしまいました。
こうしてアラクネは永遠に蜘蛛の巣を織り続けることとなったのです。
小アジアの小さな街に、アラクネという少女が住んでいました。彼女は機織りが上手で、自分の腕を自慢し、機織りを守護する女神アテナにも負けない自信があるとふれ回ります。
そこでアテナは老婆の姿になって彼女の前に現れ、傲慢な態度を慎むよう注意しましたが、アラクネは全く聞き入れません。
見かねたアテナは女神の正体を現し、アラクネに機織りの勝負を申し込みました。
ふたりが織った布はどちらも大変美しく、優劣をつけることが難しいほど素晴らしいものでした。
アテナはたいそう怒り、アラクネの織った布を引き裂くと、彼女の頭を機織りの道具で打ち付けます。アラクネは初めて自分のしたことの恐ろしさに気付き、首を吊ろうとしますが、アテナはそれを許さず、アラクネを蜘蛛の姿に変えてしまいました。
こうしてアラクネは永遠に蜘蛛の巣を織り続けることとなったのです。