「保存」の詳細
ユドナリウムでは、様々なものをzipファイルのダウンロードによって保存することができます。ルーム全体をトップメニューの「保存」で、キャラクターや地形など設定画面があるものは、設定画面にある「保存」ボタンで、パソコンのディスクなどへダウンロードし、zipファイルで保管できます。保管したzipファイルはいずれも、トップメニューの「ZIP読込」メニューか、ユドナリウムのウィンドウにzipファイルをドラッグ&ドロップすることで読み込むことができます。
ルームの「保存」と使わない画像を削減する方法
セッションを中断してルーム全体を「保存」しておき、次に遊ぶ日には起動したユドナリウムのウィンドウに、そのルームのzipファイルをドラッグ&ドロップすれば、すぐさま再現することができます。新たに起動したユドナリウムの方で参加者が接続すれば、引き続きプレイに入れます。ルームのzipファイルは「ルームデータ」の文字で始まり、日時時刻を含めたファイル名がつけられます。ファイル名は「名前を付けて保存」で編集できますし、ダウンロード後にファイル名を変更してもユドナリウムに読み込む際に支障はありません。
ルームを「保存」するときには、使用されていない画像と音楽のファイルはzipに含まれません。これを利用して、次の手順で不要な画像をルームから取り除くことができます。
- 不要な画像が、画像を張り付けるものに一切、使われていないことを確認
- トップメニューの「保存」でルームを保存
- ユドナリウムを新たに起動し、そこへルームのzipファイルをドラッグ&ドロップ
特にファイルが大きくなりがちなマップの画像は、セッションが進んで使わなくなったテーブルを「保存」しておき、ユドナリウム上ではテーブルを削除していくと、セッションを中断する時の保存で、zipファイルにマップの画像は含まず保存されるため、効果が高いです。
画像ファイルは1ファイルにつき2メガバイトのものまでしかアップロードできず、ルームのデータ量が膨れにくいようになってはいますが、キャンペーンを遊んでいる場合などにはテーブルや地形が増え、ルームのデータ容量が大きくなり、ユドナリウムの動作や同期、通信に負担となって不具合を起こしがちです。
チャットタブの「保存」
チャットタブは「チャットタブ設定」の画面から、チャットタブ別に保存ができます。zipファイルは「chat_」の文字で始まり、チャットタブ名、日時時刻の表記が続くファイル名がつけられます。
保存したチャットタブのzipファイルは、解凍して中にあるXMLファイルをテキストエディターなどで開き、テキストとして編集できます。
チャットタブのzipファイルも、ユドナリウムに読み込むことでチャットタブとして追加されます。このことを利用して、テキストとして編集したXMLファイルを、解凍した時のフォルダごとzip圧縮し、ユドナリウムに投入できます。
テーブルの「保存」
テーブルは「テーブル設定」の画面からテーブルごとに保存ができます。zipファイルは「map_」の文字で始まり、テーブルの「Name」、日時時刻の表記が続くファイル名がつけられます。
テーブルの「保存」では、テーブルの名前、画像、背景、サイズの情報だけでなく、テーブルに置かれている「地形」「マップマスク」を含めてzipファイルに格納します(キャラクター、共有メモ、トランプ、ダイス、音楽は含まれません)。
前回ご紹介した「魂を食らう墓」に出てくる、とある社はテーブルの保存で保管していて、必要な場面にユドナリウムへ投入します。
キャラクターの「保存」
PC、NPC、モンスターなどを表現するコマである「キャラクター」は、コマの外見だけでなく、キャラクターシート、チャットパレットを含めて1キャラクターのzipファイルで保存されます。zipファイルは「xml_」の文字で始まり、キャラクターの「name」、日時時刻表記が続くファイル名がつけられます。
キャラクターのzipファイルは、画像1つとXMLファイル1つで構成されていて、チャットタブと同じようにデータを編集したうえで再度zip圧縮し、ユドナリウムへ投入して、更新したキャラクターを使うということが可能です。
モンスターやNPCは、あらかじめzipで保存しておき、登場する時にユドナリウムへ投入すると、画像のファイル一覧やインベントリを見てのネタバレを防止できます。
キャラクターは1体ごと、単独でしか「保存」できないので、モンスターの群れを登場する際の隊列で保存する、といったことはできません。
地形、マップマスクの「保存」
「地形」「マップマスク」のzipファイルは「xml_」の文字で始まり、地形またはマップマスクの「name」、日時時刻の表記が続くファイル名がつけられます。
地形、マップマスクは、個別のパーツを保存する必要は少ないかもしれません。「地形」という言葉に縛られず、テーブルに置かれるオブジェクトとして、その場の家具や用具、アイテムなどを「地形」で作ってzip保存しておき、登場時に投入するというのが便利でしょう。通路や部屋ごとを「地形」で作り、zipで保存、PCが目にするか進入する時に投入してテーブルに展開する手法は、前回ご紹介しました。
地形、マップマスクは、ひとつごとでしか「保存」できないので、複数の「地形」で構築した部屋の構造などは、テーブルの「保存」を使います。
共有メモの「保存」
「共有メモ」のzipファイルは「xml_」の文字に日時時刻の表記が続くファイル名がつけられます。共有メモの「title」はファイル名に含まれないため、保存操作の段階で見分けることができようなファイル名をつけることをお勧めします。
セッション中に記録するために共有メモを作る場合は、個別の共有メモを「保存」する必要が出てくることはあまりないでしょう。使い方としては、セッションの途中で渡す予定の資料やPC向けハンドアウトなどを、あらかじめ共有メモで作ってzipファイルにしておき、使用時に投入する方法です。画像を貼ることができますから、途中で手に入る地図や、残されたメッセージといったものを小道具として用意しておくことに使えます。地形との違いは、共有メモはテーブルを変更をしても、「キャラクター」と同様に置かれたままであることです。
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