ユドナリウムでは、場面ごと、マップ画像ごとに設定した状態をテーブルという単位で管理、切り替えを行います。
「腐敗の影」ルームデータには6つのテーブルがあります。1.~3.のテーブルは会話シーンと戦闘遭遇ごとに、4A~4Cは戦闘遭遇がある場所ごとに設定してあります。第14回から紹介したように「腐敗の影」をプレイする際に、順番に切り替えていけば場面、戦闘シーンをたどって進行していけるようになっています。
新たにテーブルを追加するには、「テーブル設定」画面にある「新しいテーブルを作る」ボタンをクリックします。するとテーブルの一覧に「白紙のテーブル」が追加され、森の小道のイラストをマップとして敷いた、デフォルトのテーブルが追加されます。ここに、使用するマップの画像と、壁や地形が必要ならば「地形」機能などで作って置きます。
マップの画像は「テーブル設定」にある「画像」の、白紙のテーブルでは森の小道の風景の画像をクリックすると、キャラクターなどの画像を変えるのと同じに、「ファイル一覧」から画像を選択できます。例として、最初の戦闘遭遇の馬車が描かれた屋外のマップをクリックしましょう。すると「画像」に表示されている画像が変わり、実際のマップも選択した馬車が描かれた小広場の画像に変わります。
となりにある「背景」も画像を設定できますので、森の小道の画像を指定してください。森の小道の画像がテーブルの背景に設定されます。「背景」のイラストに、マップが埋まってしまって見えにくい場合は、「背景フィルタ」で白か黒でフィルタをかけ、背景の視認性を下げることができます
マップ画像を読み込んでもマップの広さが調整される機能はありません。「Width」が横幅、「Height」が奥行で、これらを設定することでマップのサイズ、広さを設定します。ユドナリウムのマップは、ログインして表示している各人、マウス操作で拡大・縮小したり、回転して違う視点から見ることができます。この設定項目での縦横は、ユドナリウムを起動したときのデフォルトの視点位置から見た場合です。
このマップのサイズ調整は、その画像を何マス×何マスとして表示するか、という意味です。画像のピクセル数や解像度は影響しません。「白紙のテーブル」に貼ったマップ画像は、D&Dの戦闘ルール用に、線で引いた正方形を敷き詰めたグリッドが描かれています。このマップに描かれた升目は横は22マス、縦も22マスあります。「Width」に22、「Height」も22と設定すると、画像に描かれたグリッドと、ユドナリウムの機能のグリッドが一致します。
「グリッドを常に表示」のチェックボックスにチェックを入れると、番号が振られているグリッドが表示され、画像のグリッドと一致するのがわかります。なお、ユドナリウムのグリッドはコマをマウス・ドラッグした時にも表示されるので、「常に表示」してなくても支障ありません。広いマップで「常に表示」しておくと、パソコンの処理の負荷が大きくなって動作が滞ったり、通信の同期が不安定になることがあります。
縦横のマス数が違うときにも、縦横をそれぞれマス数で設定すれば一致します。「1.依頼を受ける」の酒場のマップは横6マス、縦8マス ですので、「Width」6、「Height」8 に設定されています。
マップ画像を製作するときに、12×12マスや、24×24マスなどで決めたマス数の正方形の下地の画像に、通路や壁の画像をグリッドに合わせて貼っていくようにすると、ユドナリウムに読み込んだときに設定しやすくなります。画像を読み込んでから「このマップ、何×何マスだっけ?」と手間取らないで済みます。
テーブルで用意しておけるマップ画像は、全部見えていてかまわないのなら全体を設定しておけば良いですが、ダンジョンを進んでいくにつれて見えるようになる、というようなギミックを表現することはできません。プレイヤーから隠しておく場所には、「マップマスク」や「地形」を配置して隠すか、進んでいく通路や部屋を「地形」としてzipファイルに保存しておいて、プレイしながら配置していく方法があります。次回は、マップマスク、地形について紹介します。
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