イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
いまから約7~8万年前のネアンデルタール人は、多くの獲物が得られるように祈って、熊の頭蓋骨を並べる狩猟成就の儀式を行っていました。こうした「物」の魔力を直接用いて魔術を行うことを「フェティシズム」といいます。
クロマニョン人の時代になると、物体そのものではなく、壁画に動物を描くことで狩猟の成功を祈りました。
フェティシズム的な魔法観のあとにやってきたのは、物の背後にある霊的な存在を信仰するアニミズムの時代です。いわゆる「マナ」と呼ばれるものや八百万の神々がそれにあたります。
ネイティブ・アメリカンのトーテムポールで有名なトーテミズムは、ある集団と特定の動植物や事物とが特別な結びつきをもってることをあらわしています。
なかには奇妙なものトーテムとしている例もあり、オーストラリアには、下痢という病気をトーテムにしている部族があるようです。
次回の1コマ漫画は1月27日に
「中世の断食日」の1コマをご紹介します♪
◎参考書籍
魔法・魔術
著者:山北 篤
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