【結果発表】投稿企画「もしタイムスリップできたら、どこで何をする？」

こんにちは、ぱん太だよ。
2019年最後の読者投稿企画に応募してくれたみんな、本当にありがとう！
今回は、なんと27投稿も集まっているよ。すごい！！

まずは、結果発表！
どの投稿もとっても心に響いたんだけど、理不尽な孫の手先生とボクが断腸の思いで受賞作を選んだよ。

それじゃ、発表するよ～～～！！

理不尽な孫の手先生賞

理不尽な孫の手先生が選んだ受賞作は、この2投稿！

あみさん

ずっと前からこんなことばかり考えていたので、このテーマ嬉しいです。
私はがタイムスリップしたいのは、私が産まれるずっと前です。母親の小さい頃に行ってみたいです。家庭の事情で施設で育った両親です。大変苦労したのだど思いますが、母が良く口にしていたのは産まれてから幼い頃に過ごした礼文島の思い出です。「あの頃は楽しかった。あの頃遊んだあそこに行きたい。今はもう開発が進んだから変わっちゃったんだろうなぁ」と。
おじいちゃんに会ったのは、亡くなった時です。おばあちゃんに会いに行きましたが、離婚していて小さい私は話すこともできませんでした。母が楽しく過ごした思い出の場所、思い出の日々にタイムスリップして、おじいちゃんやおばあちゃんに会いたいです。

●理不尽な孫の手先生よりコメント
これは素敵なタイムスリップの使い方ですね。
私も先日、亡き父母のアルバムを見ていたのですが、若き日の父母の映る写真の背景には、私も見たことのある、しかし現在とはまったく違う光景が写っていました。
それに気づいた瞬間、他の写真の風景も「ああ、この光景は、きっともう見ることが出来ないのかもしれないんだな」と感慨深い気持ちになったのを憶えています。
ちょっと昔の、今でも面影は残るけど、明らかに以前と違う場所を巡って、現在と見比べてみたりするのも、面白そうですね。きっと色んな発見がありそうです。


佐伯庸介さん

30～40年くらい前に戻って今の実力で作家デビューする（ズルい奴）

●理不尽な孫の手先生よりコメント
私もそれする！
と言いたい所ですが、30～40年前だと今と色んなものが違うので、私なんかはデビューすることすら難しそうですね。
私は特に、この30年分ぐらいの作品ありきのネタを多数書いているので、そういった土台の恩恵が無いとなると、かなり痛い目を見てしまいそうです。
でも、よくよく考えれば、どの時代にいっても、その時代毎の空気感があり、それに適した物語・文体が売れていると思うので、結局、30年前に行っても、今と似たような努力はしなければいけなさそうですね。
なら結局、ズルせず今頑張るのが一番なんじゃないでしょうか。
今を生きる、って奴ですね！

ぱん太賞

ボクが選んだ受賞作は、こちら！

くるみさん

奈良時代に行って、今は失われてしまった風土記の多くを保護したい。読むのは難しいかもしれないけど、さまざまな説話の礎になったであろう物語を手にしてみたい。

●ぱん太よりコメント
ロマンがあって素敵！ この展開だけで本が一冊書けそうだね。戦争や征服によって失われてしまった世界各地の神話を集めるのも楽しそう。
物語の保護者として、あらゆるお話を書き留めてまわるんだ。だけど奈良時代に行ってみたら、「この話は私の曾祖母から聞いた話しで、もとはもっと違う話だったんだけどね……」なんて、ルーツのルーツを求める旅が続いちゃうかもしれないね。

投稿一覧

惜しくも受賞は逃したけれど、ほかにもスゴいアイデアがたくさん集まっていたんだ！
みんなは、どれを実現してみたい？

レヴィンさん

とりあえず、お金になりそうなデータ片っ端からスマホに詰め込んで
90年代ぐらいに戻って30年かけて100兆ぐらい貯めたあと手紙を添えて昨日の自分にプレゼント。

メカブさん

自分が子供の時親の代わりに親戚でもないのに育ててくれた亡くなったおじいさんとおばさんにお礼を言いたいし、親孝行になるような事をしたい

もりわけさん

どの時代でもどの地域でも時を越え、好きなだけ過ごせる。そんな夢が叶うならば3世紀前半の畿内に行こう。そこは有名な邪馬台国だ。あの女王卑弥呼に会うのだ。そして卑弥呼の姪で次代女王の臺與を我が娘のように傅育するのだ。臺與は卑弥呼亡き後13歳で女王となったという。海千山千の大人に囲まれてさぞかし波乱の人生を歩んだに違いない。そんな少女の力になるのだ！まず吉備地方を服属させてまだ日本では行われていなかったタタラ製鉄を教えよう。なに200年くらい早いが構わないだろう。そうだ、紙の製法も伝えようではないか。歴史を変えてはならぬ？なに、やってしまったもの勝ちじゃよ。
え、邪馬台国ならそもそも九州だろうって？ははは、畿内にあったことを帰還後に証明してやろう。何しろこの目で見てきたのだからな！…歴史を変えたからお前は現代において生まれてこない…だと…そんな馬鹿な！それではこの私は一体…誰なんじゃ…

斉凜さん

19世紀英国のメイドになって、アフタヌーンティーの準備をしたり、モーニングティーを運んだりしつつ、貴族の裏側を覗き見したい

ルリトラさん

15年ほど戻って今では入手困難なTRPGやボドゲを買い込みたい!!

Senritsuさん

10年前、中学校近くの道端で、自分に声をかける

部活のジョギングの途中に、猫を思いきり蹴ってしまったことがある。
確信犯だった。真っ直ぐな歩道の隅にその猫はいた。走っているのでそれなりに早く過ぎ去る景色の中で、そそくさと逃げ去らない猫の姿が不思議だった。
それでも猫は俊敏な生き物なので、どうせ避けられると思って興味本位で足を大きく後ろに引いて、振り抜いた。

げぅっ

という聞いたこともない声が聞こえた。
自分は振り返らずに走り去った。

あのあと、あの猫がどうなってしまったかは分からない。
ただ、死なせてしまったか重い怪我を負わせてしまったのだろうと思う。あれはそういう類の声だった。
もう数年間思い出していなかったけれど、この問いを見てふと思い出した。

ジョギングを始める前に言ったところで、どうせ当時の自分はあの猫を蹴る。ストレスを抱えていたから。
それなら、猫を蹴る直前に声を掛けて自分を足止めしたい。それが叶わないなら、あの猫を庇って自分が蹴られに行きたい。

自分の人生はそれで変わることはまずない。気まずさがひとつ消えるだけ。
それでいい。今まで無意識に、大量にしてきただろう殺しの一欠片が無くなるなら、タイムスリップの理由としては十分と思う。

名瀬口にぼしさん

1950年秋の東京の第一生命ビルにタイムスリップ。中国の参戦はないと判断して朝鮮半島での北進を続けようとしているマッカーサーに、「気をつけて。あなたは運命を選ぼうとしている…」と言って立ち去りたい。

にーりあさん

死のうと思っていた。
今年の正月私は死の峠を乗り越えた。末期がんである。
「もしタイムスリップできたら、どこで何をする？」
夢の中に出てきた死神の問いである。
私は夢を自覚し今までずっと引きずっていた問題の処理を願った。
「登山に向かった妹についていく」
夢の世界が切り替わる。
「来ないって言ったのにやっぱ来たー！」
妹と一緒に私は山に登る。
山頂ではしゃぐ妹をぼんやり眺め、やがて下山。妹の荷物を持ってやる。
「自分で持つけど？」「トレーニングだ。ジムをキャンセルした分ここで取り戻す」
妹は仕方がない兄貴を見るあきれ顔で「あっそう」と言い山を下りる。
私は妹と共に家へ帰りついた。
私の知る歴史では、この日妹は家に帰ってこない。滑落死するからだ。
目が覚めると朝が来ていた。
病室には看護師の姿がある。私の手を握るその姿に私は妹を重ね見た。
「あぁ、疲れたなぁ」
肩の荷が下りた気がして、私は今度こそ醒める事のない眠りについた。

あたかみちこさん

わたしは今50歳、半世紀生きてきた。ずっと専業主婦で子育てに集中してきた。愛する2人の息子は家を出て、大学生活を満喫している。
空の巣症候群も乗り越えた。彼らは別の人生を歩んでいく。母はただ見守るだけ。だけど否が応でも息子達の将来の姿を見る期間は限られている。そこで、息子達が年配になっている50年後、幸福に暮らしているであろう姿をこっそりと覗きたい。

広畝圭さん

自身の精神体が肉体の乖離を可能とし、電脳世界で生きることが可能となった未来。ネットワーク上でMMOとかしたい……！　一言でいうならダイヴ型のVRMMOをプレイしたい！

やまたけさん

1980年頃に戻ります。場所は自分の両親が生まれ育った場所と、私が生まれ育った場所。
そこで両親の馴れ初めを確認し、それから自分の出生から成長までを見ていきたいかと。と、言いますのも、タイムスリップしてやりたい事は「自分の後悔を修復する事」でしたので、何をするかというのは、私が経験してきた辛い過去について修復、または失敗を修正する手助けをしたいと思いました。それは両親についても同様に手助けしたいと思います。
余り幸福だと言える過去ではなかったので、大人になった私がその頃に戻り、自分の幼少期を手伝い、サポートする事で、いい思い出を作りたい、というのが目的です。

いろは紅葉さん

うちのねこが生きていたころに行って、かわいいやらちょっと抜けている場面を目撃しまくる。できたら写真も撮りたい。

東雲佑さん

1ヶ月ちょい前くらいに戻ってウイングスパンがプレミアつく前に買う

にーりあさん

私はAV女優である。
メンタルがヘラって自殺を図ったが命を取り留めてしまった。
「もしタイムスリップできたら、どこで何をする？」
夢の中に出てきた死神の問いである。
私は夢を自覚し今までずっと引きずっていた問題の処理を願った。
「バイトを辞めない」
夢の世界が切り替わる。
「来ないって言ったのに来たんですね」
店長に頭を下げ私はシューにクリームを詰める。
私の仕事はうんざり作業、シューにクリームを詰めるだけ。
「今日もシューにクリームを詰めます」「今日はパンの成型してみる？」「え？」
店長は仕方がないバイトを見るあきれ顔で「はよう」と言い手招き。
私はパン作りを学んだ。
私の知る歴史では、パン屋さんとはAV女優業を誤魔化す単語だ。
目が覚めると朝が来ていた。
病室には看護師の姿がある。私の手を握るその姿に私は店長を重ね見た。
「あぁ、バイトの応募をしなきゃ」
胸のつかえがとれた気がして、私は今度こそなりたい自分になると決めた。

コウさん

平安時代に平安京の朱雀大路を歩いてみたい。手には提灯を持ち、月明かりの中を徒歩でゆっくりと。百鬼夜行を見られたら更に素敵。

河上輝久さん

戦国時代にタイムスリップして、憎き土佐の長曽我部元親を殺しに行きたい。この男は、我が先祖である河上但馬守正勝を滅ぼした城主である。彼等一族では太刀打ちできないから、秀吉と手を組み我が祖先に挑んだ。そして、四国を統一した男だが、女々しい戦略を駆逐した。

くるみさん

平安時代の大江山に行って、まるで桃源郷のように描かれた酒呑童子の根城を見物したい。もちろん変装して。

あきとーさん

30年くらい先の未来に行って、現連載中の漫画アレコレを全部、完結まで一気読み満喫して帰りたいです！　あとその時代に流行している甘味を食べてみたい…！　10年前には、タピオカミルクティーが大流行しているなんて考えられなかったでしょ、ぜったいなんか想像もできないものがあるに違いないですわ！　わたくし興味しんしんですわ！

ねこや。さん

江戸時代頃の地元(長崎県内)に行って鯨突(鯨漁)を見たい。
ご先祖の方々がいかに命懸けでやってたかももちろんだが、今はもう伝わってない当時の調理法も知りたい。
そして、あわよくば一緒に食べたい。

ふなPさん

2011年の3月、東北の太平洋沖に飛び、地震怪獣グララを倒し沢山の人の笑顔を守る

劉秀さん

｢おやじ涅槃で待つ｣そう遺書に記して飛び降り自殺した人物がいる。沖雅也である。
1983年6月28日のことだった。
彼は、1952年6月12日に誕生。16才でデビューして、瞬く間にスター俳優となった。しかし、芸歴はわずか15年。この年数が伸びることは今後も決してない。なぜならば、彼は故人だからである。

私は、1983年6月28日に彼が自殺した場所にタイムスリップして彼の自殺を阻止したいと思う。それが、できるのかは知らない。しかし、彼が生きていれば今年で67歳。芸歴は51年になっていたはずだ。あまりにも惜しい人物を亡くした。あらためて沖雅也さんのご冥福をお祈りいたします。

飴乃ちはれさん

1919年にユーハイムが焼いたバームクーヘンの奪い合いに参加したいですね。瞬殺だったそうなので手に入るかわかりませんが……あとは会場をこっそり綿密に撮影しておきたいです。何テラいるかな。

ラノベの王女様さん

SF映画の世界と見紛うほどに科学が発達した未来。夢物語と言われていたタイムトラベルや並行世界への移動が可能となり、人類が時間と空間の束縛から開放されてどこへでも行けるようになった時代。ならばやるべきことは唯一つ！　そう、今こそ現実（リアル）と決別し、理想（ラノベ）の世界へ旅立つの！　異世界でチートハーレムするもよし、高校生になって学園ラブコメするもよし！　主人公となって自分の物語を作る、ラノベ読みにとって最高のシチュエーションじゃないかしら！　これで幸福度はこいのぼり……じゃなくてうなぎのぼりね！……って、心に飼ってる男子高校生とおっさんが叫んでるわ！

ラノベの王女様さん

ローマ字だと「ナメ」、ドイツ語だと「ナーメ」、だけど英語では「ネーム」。そう、これは"name"のこと。綴字と発音の不一致に出会う度、「どうして英語はこうも面倒くさいんだ……」と悩まされたんじゃないかしら。ところが歴史上は、元々「ナーメ」と発音していたのが「大母音推移」という現象によって「ネーム」と発音するようになったんですって！　しかも詳しい原因は未だに分かってないんだとか！　そこであたしは思ったの！　中英語期後期、1400年のイングランドにタイムスリップして、言語学史上最大のミステリーである大母音推移の謎を解き明かしたいわ！