前回、キャラクターの身体的基本となる能力値と、身につけた技能を表す項目を紹介しました。それに続き各項目を紹介していきます。
PCについて説明しますが、データが用意されたNPCやモンスターとも情報の意味としては同じです。つまりPCのデータがわかれば、野良犬やゴブリンから、巨人やドラゴンまでデータを読み解くことができます。
ではキャラクター・シートの各項目を見ていきましょう。実際にプレイすれば身について行きます、なので、ここで覚えようとしなくても大丈夫です。項目の使い方も後々説明いたします。項目のタイトルは各欄の下にあります。
- キャラクター名:PCの名前です。
- クラス&レベル:PCの役割とそのレベルです。ここではファイター、ウィザード、クレリック、ローグの4クラスです。
- 種族:PCの種族です。ここではヒューマン、ハイ・エルフ、ヒル・ドワーフ、ハーフリングの4種族です。
- 背景:PCの生い立ちや社会的な立場です。PC作成ルールでは「人格的特徴」「尊ぶもの」「関わり深い物」「興味」が関係します。はじめてのプレイでは、これらの項目は気にしなくても構いません。また、初期所持アイテムや所持金も関連します。
- 属性:善/悪、秩序/混沌のバランスです。命のやり取りやルールや倫理観に関わる時、そのPCがどう判断する傾向であるかを表します。
- プレイヤー名:担当するプレイヤーが誰であるか記します。
- 経験点(XP):PCの経験点です。溜まるとレベルアップし、強く、有能になります。そのPCのレベルアップについては、シートの裏に書かれています。
- アーマー・クラス(AC):回避・防御の値。攻撃の判定で、結果の値が目標のACに届けば命中、つまり「ヒット」で、未満だとはずれます。
- イニシアチブ:戦闘が始まるとき、行動の順番を決める際に使います。d20の出目とイニシアチブの数値を計算して、結果の値が大きい順に行動の順番が来ます。
- 移動速度:戦闘での自分の順番のうちで、移動ができる距離。
- 最大ヒット・ポイント:そのPCが無傷の時のヒット・ポイントです。レベルアップで上昇します。
- 現在ヒット・ポイント:ダメージを受けたりして満タンではない時点でのヒット・ポイントです。1でもあれば行動できます。
- 一時的ヒット・ポイント:呪文や魔法のアイテムの効果によって、PC自身のヒット・ポイントとは別に、先に減少するヒット・ポイントを臨時に得られることがあります。
- ヒット・ダイス:「休憩」のルールにおいて自力でヒット・ポイントを回復させることができ、そのベースとなるダイスの種類と数です。
- 死亡セーヴ:ヒット・ポイントが0かそれ以下になると、それで死ではなくPCは「死にかけ」になります。
- 攻撃&呪文:戦闘においての主要な攻撃手段について、使いやすく書き出してあります。
- 装備:武器防具、装飾品、所持アイテムなどが書かれています。左の六角形はお金です。PCたちはおもにgp(ゴールドポイント)を使います。
- その他の習熟と言語:プレイで参照することがあるのは言語です。他は考慮済みで記載されているので、キャラクター作成やレベルアップの際に意識するだけです。
- 特徴:数値だけでは表現できない、特別な能力についての説明です。戦闘、呪文のルールまで知ったら、その中で特徴で有利な点があるかどうか読みましょう。
「人格的特徴」「尊ぶもの」「関わり深い物」「興味」は、PCの演技的なことの材料なので、慣れていないうちは「このPCは、こういう人物なんだな」と思うだけで大丈夫です。 キャラクター・シートの裏には、そのPCの種族とクラスについて説明があります。元祖TRPGのD&Dにおいて、それぞれの種族がどのような者たちで、クラスがどのような職業なのか読んでおくと役立ちます。
次回は、これらキャラクター・シートの項目の使い方として戦闘と、PCの生死に関するルールを紹介します。
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次回は9月28日(土)に公開予定!
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