イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
日本神話に登場するスサノオといえば、巨大な怪物ヤマタノオロチを退治したことで有名です。しかし、そんな活躍をする前……姉のアマテラスが住まう高天原へやってきたスサノオは、とてもまともな性格の持ち主とは思えない行動をしています。
スサノオの乱行について、『古事記』からいくつかご紹介しましょう。
①畦を壊し、溝を埋めて田んぼを荒らす。
②アマテラスが新嘗祭の新米を食べる神殿に糞をする。
③神聖な機織り場の屋根をはがし、まだら馬の皮を逆さに剥いで投げ込む。これに驚いた機織り女が、機織り機で陰部を突いて死んでしまう。
最初は「酒に酔ってたから…」などとスサノオをかばっていたアマテラスも、最後の蛮行には恐れをなして、天の岩屋戸に閉じこもってしまいます。
日本は酒の上での失態や悪行に甘い、なんて言われることもありますが、これは古事記の時代から続く慣習だったようですね。
◎参考書籍
図解 日本神話
著者:山北 篤
次回の1コマ漫画は9月16日に
「人魚の肉」の1コマをご紹介します♪
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