初めまして。あたしはラノベの王女様。
公務に励む傍ら、プロ作家デビュー目指して修行に邁進するスーパーエリート美少女よ!
2013年頃から活動を始め、2016年には「とある王女の書評空間(ラノベレビュー)」というブログを開設し、2018年には『このライトノベルがすごい! 2019』で協力者として参加したり、今年は『ネットゲームで対戦相手を煽ったら、何故か同級生の女の子に踏みつけられている』のレビューがネットレビュー大賞のSF部門賞を受賞したりと、あたしの知名度は順調に上昇中よ!
え? パンタポルタの美少女連載陣なら『本山らのとファンタジー小説を読みませんか?』を連載してる本山らのが既にいるからキャラ被るって?
そんなことないから安心しなさい! まず本山らのはVTuber、要するに2.5次元みたいな存在だけど、あたしは2次元の世界に生きる住人!
だからあたしは永遠の17歳! 19歳の現役JDである本山らのよりも年下よ!
つまりあたしは年下の先輩なの! ふふん、あたしの凄さに驚いたでしょ!
そうそう、本山らのが『本山らのとファンタジー小説を読みませんか?』第6回の文末でこんなコメントしてるみたいじゃない。
追伸:ラノベの王女様もパンタポルタにて連載を開始なさるとお聞きしました。パンタポルタの編集さんもまた非常にニッチでユニークなところに目をつけられましたね!? 王女様がこの媒体でどんなことを書かれるのか、ものすごく気になります……! パンタポルタの風紀は守られるのでしょうか!? 読むのを楽しみに待っております。
あたしはニッチじゃないわよ!
パンタポルタの利用者にはあまり知られてないかもしれないけど、ラノベ界隈の人間にはめっちゃ知られてる有名人なんだから!
ところで、最近はタピオカが女子に流行ってるみたいね。
ティースタンドの「THE ALLEY」は場合によっては5時間6時間待ち、「ドトールコーヒー」では7月25日に発売されたタピオカドリンクが早くも売り切れになる店舗があった みたいだし、原宿では8月13日から「東京タピオカランド」が期間限定でオープンするし、ブームは留まるところを知らないわ。
確かに、あのぷにぷにでもちもちな食感は癖になるわよね。
パンタポルタにも、タピってる女子は結構いるんじゃないかしら?
ぷにぷにしたものって本能に訴えかけて来るのよね~。
あたしは心に男子高校生やおっさんを飼ってるラノベ読みだから、ストローでタピオカ吸ったりタピオカの食感を味わったりする度に、ついおっぱいが脳裏に浮かんじゃう。
ラノベヒロインのおっぱいって、柔らかくて揉み応えや吸い応えありそうなんだもの!
だからパンタポルタの読者に向けて「タピオカみたいにおっぱいがぷにぷにしてる美少女を堪能できるファンタジーラノベ3 選」みたいな感じで作品を紹介するつもりだったんだけど、「下ネタはマイルドにお願いしますね」って依頼時に釘を刺されちゃったのよね。
まあおっぱいは「上ネタ」だけど、多分NGなのには変わりないだろうし。
これじゃメロンを入れられないメロンパンだわ!
おっぱいネタを封印するのは仕方ないとして、せっかくブームなんだからタピオカに言及しないのはもったいないわよね……って考えてたらひとつ思い浮かんだの!
それがスライム! ほら、あのぷにぷにしてそうな外見はまさにタピオカじゃない?
ということでタピオカみたいなぷにぷに好きパンタポルタ読者のために、ラノベレビューに定評のあるあたしが、読者を癒やしてくれるスライムの登場する作品を紹介よ!
ラノベ紹介企画は往々にして文庫本中心になりがちだけど、スーパーエリートのあたしは単行本作品にもスポットライトを当てるんだから!
これでパンタポルタの知名度はこいのぼり……じゃなくてうなぎのぼりよ!
『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました (GAノベル) |
『このライトノベルがすごい!2019』の単行本・ノベルズ部門で9位に輝いた、ベテラン作家の森田季節先生による作品。
恋も遊びも犠牲にし、仕事に全てを捧げてきた一人暮らしの27歳OL相沢梓。社畜として生きてきたアズサはある日仕事中に意識を失ってしまい、気がつくと目の前には天使の羽みたいなものを生やした女神が。過労死してしまったアズサに対し、「来世ではとことん幸せな生き方ができるようにして差し上げます」と女神は提案するわ。アズサは17歳の容姿のまま不老不死の存在となり、前世では叶わなかっただらだらスローライフを送るの。
スライムを作品名に冠するだけあって、『スライム倒して300年』にはいろんなスライムが出てくるわ!
例えば雑魚モンスター。原作やコミカライズ1巻表紙にもいるやつよ!
何も考えずにボーッとしてそうな見た目なんだけど、敵意を持ってる個体は道を塞いできたりぶつかったりしてくるの。ナイフで攻撃すると「ぶゆっ」って感触がするみたい。可愛いから倒すのは躊躇しちゃうけど、ぶつかってこられるのはスライムの感触を味わえるから悪くないかもね。
他にも、アズサに倒されたスライムの魂が集まって誕生したスライムの精霊だったり、壁に並べられた文字にぶつかってコミュニケーションをする賢いスライムだったり、上に乗ってトランポリンのようにジャンプできる一軒家よりも大きいスライムだったり、バリエーションがとっても豊富なの!
『魔王の娘は世界最強だけどヒキニート! ~廃教会に引きこもってたら女神様として信仰されました~』
魔王の娘は世界最強だけどヒキニート! ~廃教会に引きこもってたら女神様として信仰されました~ (GAノベル) |
次に紹介するのは、『剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?』が絶好調な年中麦茶太郎先生の作品。
人間との戦争で劣勢に立たされた魔族。彼らは繁殖力の低さを「質」で補うため、大魔王の遺伝子を基に生物兵器であるアイリスを作り出すの。外見は銀色の髪が特徴的な美少女なんだけど、爆裂魔術でキノコ雲を発生させるほどの、見た目からは想像もつかない強さがあるわ。そんな様子に大魔王たちは大喜びするんだけど、誤算がひとつ。それはアイリス自身が人間に一切恨みを抱いていない上に、引きこもりでニート気質なこと。こうして、人間抹殺の任務そっちのけでアイリスは廃教会でニートライフを満喫するの。
この作品には、プニガミという名前(アイリス命名)のスライムが登場するわ。1巻表紙でアイリスが座ってる水色の物体ね。井戸の底で干からびてたところをアイリスに救ってもらったことがきっかけで、アイリスの友達になるの!
「両腕を使っても抱きかかえられそうにない」と書かれるほどの大きさで、さながら生きたバランスボール。サイズが大きいからドラクエのスライムナイトみたいにアイリスを上に乗せてぷにぷにと移動したり、アイリスの全身を包み込んでお風呂代わりにむにむにと綺麗にしたり、いろんなことができるわよ! あたしもプニガミ風呂に入りたいわ!
人語は喋れないけど、「ぷにー!」とか「ぷーに!」とか「ぷにー、ぷにー」とか「ぷにーん」とか、鳴くだけでぷにぷにしてる感じがよく伝わってくるの!
プニガミはGAノベルのマスコットキャラになるべきよ!
『とんでもスキルで異世界放浪メシ』
とんでもスキルで異世界放浪メシ1 豚の生姜焼き×伝説の魔獣 (オーバーラップノベルス) |
ウェブでカルト的な人気を獲得してるのが、江口蓮先生の『とんスキ』かしら。
勇者召喚に巻き込まれた一般人のムコーダが、現代の商品を取り寄せるスキル「ネットスーパー」の食品で強力な魔物を従え、異世界で無双する物語。
ムコーダの従魔スイは、本作のブランドを象徴すると言っても過言ではない存在。
「あるじー」という呼びかけや「ビュッ、ビュッ、ビュッ」という酸弾発射の擬音は、作品名を知らなくとも、聞けば誰もが本作を連想すること間違いなし。
スイの可愛さに魅了される読者は徐々に広まり、去年の8月からはスイを主人公にしたスピンオフ『スイの大冒険』が連載開始されるほど。コミックガルドやニコニコ静画で公開されてるから、スイにメロメロになりなさい!
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以上、3作紹介してみたわ!
この記事で興味が出てきたら、ぜひ紙の書籍でも電子書籍でもいいから読んでみて!
タピオカで順番待ちしてる間、スライムの柔らかさに癒やされるのもいいんじゃない?
とある王女の書評空間(ラノベレビュー)
http://ranobeprincess.hatenablog.com/
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