【夏のホラー企画!ディオダディ荘の怪奇談義】
これはエンジヒツジさんから寄せられた、とある女性の話です。
※「怖い!」と思ったら、最後にある「怖かった!」ボタンで投票をお願いします!
※投票期間は終了しました。
◆
話が面白くて、顔が良くて、優しい人です。
あ、あとお金も持ってる!
ただ大学行きたかったけど受験期に家庭崩壊起こしちゃったらしくて。そのせいでお金足んなくて。だから高卒で働いてるんだーって言ってました。
本当はホストじゃなくてベンゴシになりたかったって何度も言ってて、あいつの頭ならなれたんじゃないかな。すごいもったいない。
でももう駄目ですよね。沢山殺しちゃったし……バレちゃったし……。
あたし、彼の家に何度も泊まってるから、お風呂も何度も入ってるんですよ。
あいつ石鹸手作りしてて、それで何度も身体洗いましたね。泡立ちとかすごい滑らかで!材料が良いからお肌ももっちりするんです!
……その石鹸が何の脂肪から出来てたか知ってるかって?
まーあいつの口から直接聞いたわけじゃないですけどぉー……マーチ?とかトーキョーイチコー?とか?そこらへんの大学の合コンに潜り込んで男誘ってたのあたしですもん。
だって頭がいいのは彼も一緒だったし、なのに彼はベンゴシになれなくて可哀想だし。
だから頭いい連中の脳で石鹸作って、それを排水口に流して無駄遣いしてやるのは、言うなれば彼なりの復讐なんです。妬みとか嫉妬のぶつけどころ。
本来なら色々考えて良い仕事をするはずのかしこい脳みそが、体の汚れを落とすためだけに使われて排水口に流れていく!良い気味って二人で笑いました、楽しかったなあ!
どうして笑ったかって?どうしてって?
あはは!それくらい頭の悪いあたしにもわかるのに、あんたも意外とバカなんだ!あははは!