【夏のホラー企画!ディオダディ荘の怪奇談義】
これは神無月さんから寄せられた、自宅での奇妙な話です。
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私が高校生だった頃の、暑い夏の日の話。
部屋で本を読んでいた私は急にトイレに行きたくなり、部屋の目の前にあるトイレへ向かいました。
しかしどうやら父が先に入っていたようで、トイレには鍵が。
「お父さん、入ってるの?」と声をかけると「おう」と返事もあり、居間で待つことにしました。
お父さんトイレ長いからなぁ、と思いながら居間に向かうと、トイレに入っているはずの父がそこにもいたのです。
「何でお父さんここにいるの?今トイレにいたよね?」と聞くと「何言ってるの、さっきからずっとテレビ見てたよ?」と母の言葉。急いでトイレに向かってドアノブをひねると、鍵もかかっておらず簡単に開いたのです。
もちろん、中には誰もいませんでした。
恐ろしくなった私はトイレどころの騒ぎではなく、落ち着くまで震えながら居間で過ごしました。
あの時トイレで私に返事を返したのは、誰だったのでしょうか。
当時住んでいた家から引っ越して10年も経つ今では、知る事も出来なくなってしまいました。