イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
16世紀から18世紀初頭にかけて、服装にあわせて様々な装飾品が登場しました。
私たちにも馴染みのあるハンカチは、もともと教会で用いられていたのものです。次第に貴族たちが使うようになると装飾品としての価値が高まっていき、レースが施されたイタリア産のハンカチは高値で取引されました。
今ではスプレータイプの香水が主流ですが、この時代は香水を練り込んだポマードを使って香りづけをしていました。このポマードを入れる籠やくす玉のような形をした入れ物がポマンダーです。
貴婦人たちがポマンダーを持ち歩いていたのには理由があります。15世紀頃からヨーロッパでは公衆浴場が禁止されはじめ、人々はほとんど入浴をしなくなっていたため、臭いを誤魔化す必要があったのです。
現代ではめずらしい持ちものに、仮面があります。フランスやイギリスでは、乗馬の際の日焼けや化粧崩れを防ぐために貴婦人は仮面をつけまていました。
暑い夏の日、どうしても日焼けしたくない! 化粧崩れしたくないという時は、仮面をつけてみてはいかがでしょうか?
◎参考書籍
図解 装飾品
著者:池上良太
〉本の情報
次回の1コマ漫画は9月2日に
「サファイア」の1コマをご紹介します♪
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