連載50回のごあいさつ
この「ファンタジーRPG入門」も第50回である。日本語版ダンジョンズ&ドラゴンズ第5版を中心に、入門、製品紹介、D&Dの歴史、プレイスタイルやメイキングにまつわる話などをお届けしてきた。
ここまでお付き合いいただいた読者みなさんは、様々D&Dに関する話題も仕入れて、もう「入門者」ではあるまい。製品ごとにより詳しいコラムが、日本語版ダンジョンズ&ドラゴンズ公式サイトの「コラム」で読むことができる。「製品情報」と合わせて楽しんでほしい。
現在、無料ダウンロードできる日本語版「ベーシック・ルール」とアドベンチャー「腐敗の影」があり、公式でも1レベルからの対応アドベンチャーは『スターター・セット』の「ファンデルヴァーの失われた鉱山」だけでなく、(異論もあろうが)『魂を喰らう墓』、革新的なシティー・アドベンチャーである『ウォーターディープ:ドラゴン金貨を追え』とある。D&D第5版で使えるとうたう同人誌も見かけるようになった。
まだ触れていない人にはゲームシステムとしても価格の面でも、ハードルが高いと思われる向きもあろうが「剣と魔法の本格的なテーブルトークRPG」としてプレイ環境は整い、その高さを越える価値は十分にあるはずだ。
「パンタポルタ」に頂戴しているこのスペースは「剣と魔法のファンタジーのTRPGとは?」とか、「ダンジョンズ&ドラゴンズを始めてみようか」というみなさんを案内する記事に立ち返る時だ。2019年の夏にD&Dをはじめよう、というところに立ち返って入門記事として再スタートする予定だ。
最終回の付録として、これまでの記事のインデックスを用意した。記事を活かすアイテムとしてもらえれば幸いだ。
それでは、喜怒哀楽を楽しめるセッションと、乱数の神の恩寵があらんことを。
2019年6月 上田明(ホビージャパン)
◇「ファンタジーRPG入門」全50回の内容別まとめ◇