そんな夢のようなお菓子たちを作っている赤塚きょう子さんのブログ「つくってみた。」の記事をパンタポルタでも一部お届けしちゃいます!
(記事はブログの内容を転載したものです。:http://tsukuttemita.jugem.jp/)
『星を見あげたふたりの夏』のブルーベリー・エンチラーダ
書き手:赤塚きょう子
やまねこ翻訳クラブのメールマガジン「月刊児童文学翻訳」2019年7月号・お菓子の旅で、ブルーベリー・エンチラーダを紹介しました。ブルーベリーのフィリングをトルティーヤで包んだもので、『星を見あげたふたりの夏』(シンシア・ロード作/吉井知代子訳/あかね書房)に出てきます。
『星を見あげたふたりの夏』(あかね書房) |
フィリングはシンシア・ロードさんのレシピを参考にしましたが、そのままでは量が多すぎるような気がしたので、半分にしました。また、ブルーベリーの分量がパイントになっていたので、gに換算(Yahoo知恵袋で、ブルーベリー農家の方が180ml入りのカップに130g入れているという回答していたのを参考にしました)。砂糖やスパイスの量は試作しながら調節しました。シナモンのほかに、ブルーベリーに合いそうなカルダモンやナツメグも加え、リリーのように、ひとくち食べて、「ちょっとスパイスもきいている」と感じられるような味にしたつもりです。
ブルーベリーは生のものを使いたかったのですが、5~6回試作するので、コストを考えて断念。冷凍のブルーベリーを使いました。
トルティーヤは、最初、コーンフラワーと薄力粉を半々にして作ってみましたが、生地を伸ばすときに台やめん棒にくっついてうまく成形できず。おまけに、焼きすぎたのかうまく丸められませんでした。次に、コーンフラワーと強力粉を半々にしたもので試してみましたが、練るときに水を入れすぎたのか、生地がまとまらず。成形もうまくいかず。焼きあがったものはパリパリで、やはりうまく巻けませんでした(コーン・トルティーヤはくっつきやすくて、めん棒で伸ばすのは不向きのようで、トルティーヤを成形するための器具、トルティーヤプレスというものが売っていることを知り、買おうかどうか、本気で悩みました……)。
メキシコで食べられているコーントルティーヤに使われているトウモロコシの粉はコーンフラワーと違って、グルテンが含まれているので、粘り気があり、くるくる巻けるみたいです。コーンフラワーを使うのはあきらめて、薄力粉と強力粉半々で作ったら、なんとかうまくいきました。
フィリングは、シンシア・ロードさんのレシピでは「テーブル・スプーン1.5杯」となっていたのですが、やはり多すぎるような気がして、トルティーヤにのせるのは大さじ1にしてみたら、出来上がりが貧相に……。次に、大さじ1.5と大さじ2、両方で試してみて、大さじ2ではフィリングがトルティーヤからあふれてしまったので、大さじ1.5で落ち着きました。
シンシア・ロードさんのレシピでは、市販のトルティーヤを使っています。日本でも輸入食材を扱っているお店や、大きなスーパーではトルティーヤを売っているので、比較的手に入りやすいのでは? 市販のトルティーヤを使う場合は、フィリングを包む前に少し温めたほうがいいみたいです。
お好みでホイップクリームかシナモンシュガーを……と、シンシア・ロードさんは書かれていましたが、ホイップクリームは苦手なのでのせません。個人的には、ホイップクリームなしで、トルティーヤの食感とブルベリーの風味を味わってほしいと思います。
★やまねこ翻訳クラブメールマガジン(レシピはこちらに記載あり)
http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2019/07.htm
★参考図書・ウェブサイト
『世界食べものマップ』(フェーベ・シッラーニ、ジュリア・マレルバ著/辻調グループ 辻静雄料理教育研究所監修/中島知子、赤塚きょう子訳/河出書房新社)
シンシア・ロードによるレシピ
http://www.cynthialord.com/pdf/blueberry-enchiladas-recipe.pdf
TOMIZ 富澤商店 海野綾子先生のレシピ トルティーヤ
https://tomiz.com/recipe/pro/detail/20180913114121