『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第145弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
地球の生物はコアセルベートという有機物から発生したという説がある。だったら、その無生物から生物へ移行する過程の中間に位置する“始原生物”がいたはずじゃ? と一生物学者なら誰でも考えちゃのね。
そんな頃、北大西洋の海底から採取された堆積物の標本からゼリー状の物体が発見された。核さえも持たないそれを「これこそ無生物と生物の中間種の始原生物である!」と断定し“バチビウス”と命名しやった生物学者がいた。
この説は当時(19c)の生物学界に大論争を巻き起こしたそうな。
やがて、それがアルコール液浸標本を作る際に化学反応で生じる硫酸石灰の沈殿物だったと判明し、“バチビウス”はこの世界から消滅した。
そんな頃、北大西洋の海底から採取された堆積物の標本からゼリー状の物体が発見された。核さえも持たないそれを「これこそ無生物と生物の中間種の始原生物である!」と断定し“バチビウス”と命名しやった生物学者がいた。
この説は当時(19c)の生物学界に大論争を巻き起こしたそうな。
やがて、それがアルコール液浸標本を作る際に化学反応で生じる硫酸石灰の沈殿物だったと判明し、“バチビウス”はこの世界から消滅した。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は7月23日に「無顎類」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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