イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
皆さんは「イモリの黒焼き」をご存知ですか? 実はジブリ映画『千と千尋の神隠し』にも登場しています。
作中では人気アイテムのような扱いですが、本来、イモリの黒焼きは媚薬や精力剤として用いられてきました。
なぜイモリにそのような効果があるとされていたのでしょう?
ある説によると、もともと中国ではヤモリを用いた呪いがあり、それが日本に伝わるときにイモリと誤訳されてしまったというのです。
こうして間違って伝わったものの、イモリの黒焼きは媚薬として効果を上げ、日本に定着していくことになります。
本当に効果があるかは謎ですが、実はある種のイモリにはフグ毒と同じテトロドトキシンという化合物が含まれていることが分かっています。
とはいえ、炭になるほど焼いてしまっては毒性が破壊されてしまうため、あまり関係ないと考える見方もあります。
このイモリの黒焼き、食べるものだと思われがちですが、内服薬ではありません。
粉末状に粉砕し、相手に気付かれないよう頭に振りかけて使います。
そうすると、あら不思議。相手はあなたに一目ぼれしてしまうのだそうです。
次回は5月20日に
「ローマの珍味」の1コマをご紹介します♪
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