『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第135弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
現代は陸上哺乳類で哺食性肉食獣というと、イヌ科、ネコ科、クマ科、イタチ科など、ほとんどが“食肉目”に属する連中である。しかし、過去には食肉目以外の肉食獣もいた。
▶アンドリューサルクス。草食性初期有蹄類の中から、彼らを捕食するニッチェとして分化した(らしい)初期哺乳類アルクトキオン目メソニクス科の一種。始新世後期(約400万年前)に現れ、体長は4mもあった。しかも頭がデカく、1mもあったそう。
▶ティラコスミルス。一見サーベルタイガーだが、こいつはネコ科ではなく、有袋目ティラコスミルス科。つまり、カンガルーやコアラの仲間である。中新世後期(1000万年前)頃から鮮新世初期(500万年前)頃まで“離れ大陸”だった南米大陸に生息していた。サイズは意外に小さく、1m程度。
▶ヒエノドン。アンドリューサルクスと同年代に生息し、姿も似ている(口がデカい)けど、こいつは“肉歯目”に属し、食肉目により近い。サイズはアンドリューサルクスの半分以下だが、彼らよりは長く、そして広く繁栄していた(南米・オーストラリア・南極以外の大陸全部)。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は6月4日に「フェンリル」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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