『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第129弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
五月祭(メーデー)とは、春になって緑の復活を祝う祭であり、冬の冬至祭(ユール・Yule)と対をなす祭でもある。
祭の内容は時代や地域によって様々だが、特徴的なものとして五月柱(メイ・ポール)がある。森から伐り出してきた真っすぐな木を広場の中央に立て、祭のシンボルとするのである。
五月柱の仕様も色々だが、大抵は枝葉をはらって幹だけにして、花やリボンで飾り立てた(クリスマスツリーの元である“ユールの木”と対をなしている)。
五月柱からはヒモが下がっていて、そのヒモを握って踊ることで、樹木精霊の復活の霊力を授かろうという呪術的目的があった、らしい。
祭の主役は五月の女王(メイ・クイーン)。その年毎に地域の若い乙女から選ばれる。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は4月23日に「老人の木」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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