自称ガンマニアのソーサーちゃんと天然メイドのカップちゃんによる、ドタバタ・ガンファイト4コマ漫画!
解説では『図解 ガンファイト』を参考に、いつ巻き込まれるともしれない「銃撃戦」で生き延びるための知識をお届けします。正しいルールを知って、ガンアクション描写のウソ・ホントを見抜けるようになりましょう!
第3回目は、自分に合った銃の選び方について考えていきます。
漫画:ケメジホ(@kmjhknj)
アクション映画とは違う?
猛スピードで繰り広げられるカーチェイス、飛び交う弾丸、響き渡る銃声――カーチェイスと銃撃戦はアクション映画の花形シーンですね!
しかし、実際の車は銃弾を受けただけで大爆発を起こすことはほとんどありません。
では、もし車を相手に銃で応戦しなければならない状況に陥ったら? どうやって生き延びればいいのでしょう?
今回は迫り来る車に銃を使って対抗する方法をご紹介します。
目次
追いかけてくる車を銃撃して止めるには?
猛スピードで追いかけてくる車を銃撃で止めるには、車内のドライバーを狙えばいいのでしょうか。それとも、車体を狙った方がいいのでしょうか? まずはおすすめの”狙いどころ”をご紹介しましょう。
①車体前部のエンジンルームを狙おう
多くの車では、車体前部のエンジンルームに車の動力機関(エンジンなど)が収まっています。ここに銃弾を叩きこむことができれば、突進してくる車を止めることができるはずです。
とはいえ、エンジンを完全停止させるにはかなりの威力が必要です。たとえ44マグナムでも、1発では威力不足でしょう。
そこでオススメは、バッテリーやキャブレター、ラジエーターなど、エンジン以外の重要部品にもありったけの弾を打ち込むことです。
たとえばラジエーターが壊れればエンジン過熱を引き起こせますし、バッテリーに弾が当たって中の電解液が流れ出れば、電圧が低下してエンジンを止めることができます。
ただし、ボンネットを貫通した弾は角度によっては跳弾してしまうので注意が必要です。
②タイヤを狙おう
突っ込んでくる車を止めるには、タイヤを狙ってパンクさせることも有効です。
ただしタイヤは小さいため、正確に狙い撃つにはかなりの技量が必要です。銃撃戦に慣れていない場合は他の場所を狙った方が賢明でしょう。
③ドライバーを狙おう
ドライバーを狙うのも効果的な方法です。日本車と外車では運転席の位置が異なりますので注意しましょう。
たとえドライバーに弾が当たらなくても、フロントガラスに弾を当ててヒビを入れられれば、ドライバーの視界をふさいで事故を誘発させることができます。
どこを狙うにせよ、成功したからといって車は急には止まりません。突っ込んでくる車を避ける方法も考えておく必要がありそうです。
燃料タンクを銃撃して車を爆発させよう
車を止めるには、燃料タンクを銃撃すればいいのでは? と考える方もいるでしょう。たしかに映画などでは、給油口や燃料タンクを蜂の巣にして車を爆発炎上させるシーンがありますよね。
ところが実際には、ガソリンがいくら引火しやすい「危険物」といえど、ただの金属の塊である銃弾が貫通したからといって、確実に車を爆発炎上させられるとは限りません。
車が炎上するのは、銃弾で千切れたケーブル類から火花が発生し、漏れて気化した燃料に引火したというようなケースがほとんどなのです。
つまり車を爆発させるには、ガソリンに着火する「火種」も一緒に放り込む必要があります。
そこでおすすめの方法は、特殊弾を使用することです。弾そのものが「火種」となるような特殊な銃弾を使えば、ガソリンが引火する可能性を上げることができます。
たとえば次のような特殊弾が挙げられます。
・「徹甲弾」……火花や擦過熱を発生させやすくできます。
・「曳光弾」……弾自体が高熱で燃える特殊弾です。
こうした特殊弾も普段から用意しておけば怖いものなしですね。
追いつかれて銃撃戦になった時は?
もしも相手の車に追いつかれ銃撃戦になったら、どうやって生き延びればいいでしょう? 最後に、車を挟んで撃ち合いをする時のコツをご紹介しましょう。
①車内から応戦する場合
車両の外から銃撃を受けると、たとえ銃弾が直撃しなくても、ガラスの周囲に弾が当たりガラスが砕けて怪我をしてしまったり、ヒビが入って視界が遮られてしまう危険性があります。
そんな事態を避けるには、窓やドアを開けて無理に身を乗り出したりせず、ガラス越しに発砲するとよいでしょう。どうせガラスが割れるなら、むしろこちらの望むタイミングで割ってしまおうというわけです。
なお、射撃の際にはシートを倒すなどして姿勢を低くすることも忘れないようにしましょう。
②車外に出て応戦する場合
こちらは車外、相手は車内にいる時は、①とは逆にガラスや車体に邪魔されようとも気にせず撃つことが大切です。たとえ直接ダメージを与えられなくても、ガラスの破片や砕けた弾丸などで相手にダメージを与えられる可能性があります。
なお射撃の際は、弾がバラけるように撃つことを心がけましょう。車のドアは拳銃弾でも貫通しますが、鍵穴やバーなどが通っている部分は頑丈にできており、弾が貫通しにくくなっているからです。
③車を挟んで撃ち合う場合
自分も相手も車外に出て、車両を挟んで撃ち合いになった場合、フロントガラスやトランクルームの上を滑ってくる弾に気をつけなくてはいけません。浅い角度で車体に当たった弾は、微妙に歪んだ形で飛んでくることがあり、姿勢を低くしていても直撃をくらう可能性があります。
なお車のドアは拳銃弾でも貫通するため、残念ながら安全なバリケードになるとは言い切れません。
カーチェイスから銃撃戦に発展した場合、今回ご紹介したように注意すべき点がたくさんあります。ふだんからどのように行動したらいいか、イメージトレーニングを重ねておくと役に立つかもしれませんよ!
◎ガンファイト・ガールズの記事
第1話「射撃に適した服装」
第2話「銃の選び方」
第3話「車を撃つと爆発する?」
第4話「銃を撃ち落とせる?」
第5話「コック&ロックって何?」
第6話「排莢方向もいろいろ」
第7話「マガジンを抜いても撃てる?」
第8話「ライフルの構え方いろいろ」
◎参考資料