北米大陸にはクトゥルフにまつわる不可解な事件が起きた町がいくつも点在しています。
その中から今回はマサチューセッツ州を舞台に、クトゥルフの町の観光ツアーに出かけてみませんか。
さあ、荷物を持ったら出発です!
目次
魔女裁判の舞台・セイレム
最初にご案内するのは、マサチューセッツ州北東部の町セイレムです。1626年に最初の集落が建設されて以来、港湾都市として発展してきました。
1692年、この町を揺るがす大きな事件が発生します。魔女裁判が行われ、200名以上の住民が魔女ではないかと疑われ逮捕されたのです。
嫌疑をかけられそうになった多くの住民は裁判を逃れるため、アーカムやダンウィッチなどに移住を余儀なくされました。その中には、魔女キザイア・メイスンやジョゼフ・カーウィンなど、実際に魔術を行っていた者も含まれていたといいます。
【セイレムのおすすめ観光スポット】
・ケスター図書館
『ネクロノミコン(死霊秘法)』をはじめとする魔術書や、『ポナペ島経典』などが所蔵されています。
・ナサニエル・ホーソーンの生家
アメリカの国民的作家であり、『緋文字』などの作品で知られるナサニエル・ホーソーンが1804年に誕生した場所で、現在は重要な史跡として残されています。
・ケスター図書館
『ネクロノミコン(死霊秘法)』をはじめとする魔術書や、『ポナペ島経典』などが所蔵されています。
・ナサニエル・ホーソーンの生家
アメリカの国民的作家であり、『緋文字』などの作品で知られるナサニエル・ホーソーンが1804年に誕生した場所で、現在は重要な史跡として残されています。
時の止まった町・アーカム
今度はセイレムの北東にある地方都市アーカムをご案内しましょう。
アーカムはマサチューセッツ州エセックス郡にある古びた街で、州都ボストンからはボストン=マサチューセッツ鉄道を使い2時間程で到着します。
アーカムに入植が始まったのは1692年、セイレムで魔女裁判の騒動が発生したことがきっかけでした。逃亡者やその家族、信仰の自由を求める人々などがこの地に移住し、アーカムの街が建設されたのです。当時の人々はセイレムからの逃亡者を屋根裏部屋に匿ったといわれています。
【アーカムのおすすめ観光スポット】
・アーカムの街並み
アーカムには密集する駒形切妻屋根の家やジョージア風の欄干など、数世紀前の街並みが今も残されています。のんびりと散策したり、写真を撮るだけでも楽しい時間を過ごせそうです。
・ミスカトニック大学
街の中央を東西に流れるミスカトニック河の南側には、ミスカトニック大学の広大なキャンパスが広がっています。ミスカトニック大学は1765年に創立された総合大学で、マサチューセッツ工科大学やコロンビア大学などと並ぶアメリカ東海岸の名門です。民俗学、人類学、地質学、考古学など幅広い分野の研究で知られています。
・アーカムの街並み
アーカムには密集する駒形切妻屋根の家やジョージア風の欄干など、数世紀前の街並みが今も残されています。のんびりと散策したり、写真を撮るだけでも楽しい時間を過ごせそうです。
・ミスカトニック大学
街の中央を東西に流れるミスカトニック河の南側には、ミスカトニック大学の広大なキャンパスが広がっています。ミスカトニック大学は1765年に創立された総合大学で、マサチューセッツ工科大学やコロンビア大学などと並ぶアメリカ東海岸の名門です。民俗学、人類学、地質学、考古学など幅広い分野の研究で知られています。
大学構内でぜひとも訪れたいのはミスカトニック大学附属図書館です。ゴシック様式の3階建ての建物の中には40万冊以上もの文献・資料が保管されています。
中でも有名な蔵書は、世界に5冊しか現存していないというラテン語版『ネクロノミコン(死霊秘法)』です。無断で持ち出そうとする者が相次いだため、残念ながら現在は特別閲覧室に収蔵され、自由に閲覧することはできません。
怪事件の舞台となった寒村・ダンウィッチ
続いてはミスカトニック河を西に向かって遡り、ダンウィッチに向かいましょう。
ダンウィッチはラウンド山の急斜面と河に囲まれた場所にある、荒れ果てた小さな村です。1692年にセイレムで魔女裁判が起きると、ウェイトリー家やビショップ家の人々がこの地に逃れてきました。
その他の村の住民の多くは、近親結婚を繰り返すなど退廃的な暮らしを送っています。1928年には連続殺人事件が起きたり、巨大な怪物が家々を踏みつぶす事件が発生するなど、ダンウィッチでは奇妙な出来事が続いたこともありました。
【ダンウィッチのおすすめ観光スポット】
・センティネル丘の祭壇
「ダンウィッチの怪」事件の始まりの場所であり、終わりの場所です。老ウェイトリーとその孫が奇怪な儀式を執り行ったとされています。
・センティネル丘の祭壇
「ダンウィッチの怪」事件の始まりの場所であり、終わりの場所です。老ウェイトリーとその孫が奇怪な儀式を執り行ったとされています。
滅びゆく港町・インスマス
旅の最後に、アーカムの北方に位置するインスマスの町をご案内しましょう。
インスマスはマサチューセッツ州エセックス郡、マニューゼット河の河口にある港町で、鉄道は通っておらず、バスでしか行くことはできません。
1643年に建設されたこの町は、19世紀に入ると東洋との貿易港として、次いで軽工業の中心地として栄えるようになります。
しかし、オーベッド・マーシュ船長が「深きものども」を崇拝する西インド諸島の住民と接触したことをきっかけに、1840年にはダゴン秘密教団が創設され、1846年には「深きものども」がインスマスに大挙して上陸すると、町全体が邪神崇拝の拠点に変えてしまいました。
1928年、海軍とFBIの共同作戦により数百体もの「深きものども」が殺害されましたが、信者たちの一部は以降もインスマスに舞い戻り、度々教団の復活を試みています。
今回のツアーはこれで終了ですが、北米大陸にはカナダとの国境近くにあるメイン州リヴァーバンクスなど、クトゥルフの物語の舞台となった町が他にもいくつか点在しています。興味があればぜひ訪れてみてください。ただし、怪事件が多発している場所もありますので、くれぐれもお気をつけて……。
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