『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第108弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
◇海のうねりは危険がいっぱい
洋上補給は一定の距離をあけて並走しながら、船体同士をロープでつなぎ受け渡しする。危なっかしく思えるけど停船してるよりずっと危険は少ない。
帆船時代の大砲というのは照準はあって無きがごとし。
海面のうねりで船体がローリングしているため、砲身を固定してるつもりでも実際には上下にふり回してるのと変わらない。目標に狙いをつけた瞬間に撃っても、揺れによる上下の慣性エネルギーで砲弾はあさっての方角へ飛んでっちゃうのだ。
当時の海戦は至近距離で撃ち合ったが、それでも当たるのは10発のうち1、2発だったそう。
港の桟橋に船が接舷した場合も海面のうねりで船体が桟橋にぶつかる恐れがある。 ので、縄を編んだクッションを桟橋や岸壁にぶら下げた。現代では古タイヤ。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は12月7日に「船の造り方」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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