イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
ローマの富裕層には、「トリクリニウム」と呼ばれる専用の寝椅子に寝転がって食事をする習慣がありました。
寝椅子は1台が3人用となっており、テーブルを囲むように3台の寝椅子が置かれます。左脇を下にして寝そべり、右手で食べものを取るのが正しい作法でした。
この見るからに食べにくそうな食事方法は、小アジアからギリシアやエルトリアに伝わり、ローマでも貴人のステータスとして流行したのです。
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