『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第101弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
◇矢柄にはなにを使う?
アジアでは竹(日本では“矢竹”って名の笹の一種)、ヨーロッパではアシの茎や木の枝(ヤナギなど)を使う。一方、クロスボウの矢(クォーレル)は鉄で作れらている。
◇なぜ弓矢の矢も鉄を使わないのか?
重すぎて飛ばないというのもあるが、鉄の矢では標的に当たらないのが一番の理由。
矢柄は弾力のある素材で作られている。そのため矢を放った瞬間、慣性で矢は弓のベクトル方向にしなり……次には反動で逆方向にしなり、これを繰り返すことでまっすぐに飛んでいく。 硬い鉄の矢柄ではこの“しなり運動”が起きにくいので狙い通りの方向に飛んでいってくれないのだ。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
著者:小林裕也
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