イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
ゴーレムの作り方って?
ゴーレムの作り方はいくつかあるといわれています。
最も一般的な方法では、まず、ねばねばした土(泥)やにかわで人形を作ります。
続いてできあがった人形の額または胸に、ヘブライ語でemeth(真理)を意味する文字を書いた護符を貼りつければ、ゴーレムの完成です。
ちなみに、できあがったゴーレムを元の土人形に戻したい時は、emethの最初の文字eを消せばよいとされています。methとは死を意味するヘブライ語だからです。
また、1915年にオーストリアの作家グスタフ・マイリンクによって書かれた小説『ゴーレム』では、土人形の歯の裏に魔法の数を書き込むことで、ゴーレムとして動き回るようになることが記されています。
このほか、土人形の口の中に護符を入れるとゴーレムになり、それを取り出すともとに戻るとか、床の上に横たえた土人形の周りを、カバラの定式呪文を唱えながら7周するとゴーレムになるともいわれる。
『図解 錬金術』p.54
これらの作り方から共通して言えることは、ゴーレムとは元は土や泥でできた人形であり、これにカバラの魔法の言葉や数、護符などを加えることでゴーレムとして動き回れるようになるということです。
なお、ゲームや小説、映画などの創作物の中では、土や泥以外にも様々な素材でできたゴーレムが登場します。たとえば死体の肉でできたフレッシュ・ゴーレム、石でできたストーン・ゴーレム、鉄でできたアイアン・ゴーレムなど、皆さんもその名前を耳にしたことがあるかもしれませんね。
(記事より抜粋)
▶カバラの言葉の錬金術 ゴーレムの作り方と注意点
次回は11月26日に
「いて座」の1コマをご紹介します♪
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