『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第107弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
◇北方型と南方型
中世ヨーロッパの帆船には、北方型と南方型がある。 厳密な区別があるワケではないが、暖かな地中海で古くから航海・造船技術が発達したのに対し、北欧では発達が遅れていた。 例えば南では平張り構造だったが、北では長い間ヨロイ張りの船体だった。
風向きがほぼ一定している北では四角帆で間に合っていたが、風向きのコロコロ変わる地中海では高等な三角帆が発達した。
◇船のアイテム
・錨は鉄である必要はない。昔はオール木製の錨というのもあった。
・古代ギリシアのツボ“アンフォラ”。船倉に寝かせてつむのに便利なため、底が尖っている。
・水夫に決まった格好はない。濡れてもまとわりつきにくく、乾きやすいようにダブついた衣類を主に来ている。船上ではハダシ(濡れた甲板は滑りやすい)。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は11月30日に「船」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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