『Role&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第101弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
◇弩は何故すたれたのか?
実は日本にもクロスボウはあった。奈良時代の東北、多賀城遺跡から弩(ど・いしゆみ)の部品が出土してて、当時は一般的な武器として使われていたらしい。
だが平安時代にはすたれてしまい、その後の日本の戦いの歴史にはまったく登場しなくなる。
なぜすたれたかは不明だけれど、武器の扱いまで“武道”として様式化する日本人には合わない武器だったんじゃないか? って思ってる(ヨーロッパでも非人道武器扱いされて、時代や国によっては使用禁止にされたくらいだ)。
◇ジャパニッシュなクロスボウ
弦長は3m近くあり、持ち運び時には弓とストックを分解してコンパクトにする。 弾力を大きくして瞬発力を高めるのに対し、ストロークを大きくして加速時間を長くすることで初速を上げてるのである。
「うちのファンタジー世界」は、毎週火・金曜日に更新しています!
次回は11月13日に「銃」を更新予定です。お楽しみに♪
著者:小林裕也
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