イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
「サウィン祭」は、夏の終わりと冬の到来、放牧の終わりを告げる祭礼です。
盛り行く半年と衰え行く半年の境目に位置する、10月31日から11月1日にかけて行われました。
ハロウィンの起源ともいわれるサウィン祭りですが、恐ろしい側面もあります。
ケルトの人々は、盛り行く半年と衰え行く半年の間であるこの日に現世と異界がつながってしまうと恐れていました。そのため子供などの人身御供を捧げることで、神の脅威から身を守っていたのです。
ケルト人にとって、生贄……とりわけ人間の生贄を神に捧げることは大変重要なことでした。
『ファルサリア』という本では、突き殺した生贄を木に吊るす、ワイン樽で溺死させる、焼き殺すといった方法による生贄の捧げ方が紹介されています。
さらに、木を編んで作った「ウィッカーマン」と呼ばれる巨大な人形の中に生贄たちを詰め込んで焼き殺すという恐ろしい儀式も行われました。
◎関連記事
ハロウィンの起源となったケルトの祭礼「サウィン祭」
◎シリーズ一覧