今回はケルト神話の来寇神話群に登場する、光神ルーグをご紹介しましょう。
ルーグはトゥアハ・デ・ダナン(アイルランドに入植した女神ダーナの一族)の光神で、広い地域で信仰されていました。
目次
光神ルーグの家族構成
【ルーグの家族構成】
・祖父:魔族フォーモリアの邪眼の魔王バロール
・父:戦士キアン(医療神ディアン・ケフトの息子)
・母:フォーモリアの姫エスリン
・祖父:魔族フォーモリアの邪眼の魔王バロール
・父:戦士キアン(医療神ディアン・ケフトの息子)
・母:フォーモリアの姫エスリン
ルーグの生い立ちは少々複雑です。
ルーグは神族と魔族フォーモリアとの間に生まれた混血児でしたが、誕生直後に祖父である魔王バロールによって殺されそうになったため、幼くして多くの養い親の間で密かに育てられることとなりました。
【ルーグの養い親たち】
・海神マナナーン
・鍛冶神ゴウニュ
・詩芸と話術の神オグマ
・先住民フィル・ボルグの女王タルティウ
……など、合計10柱以上
・海神マナナーン
・鍛冶神ゴウニュ
・詩芸と話術の神オグマ
・先住民フィル・ボルグの女王タルティウ
……など、合計10柱以上
ルーグは実に10柱以上もの育ての親のもとで様々な技術を身につけました。その結果、イルダーナ(百芸)、ラム・ファタ(長い腕)など多くの異名を持つようになります。
【ルーグの妻と子どもたち】
・妻:ブア(ブイ)、ネス、エフタハ、エングレス など
・子ども:クー・ホリン、エイニル、エイブラタハ、クヌ・デロイル
・妻:ブア(ブイ)、ネス、エフタハ、エングレス など
・子ども:クー・ホリン、エイニル、エイブラタハ、クヌ・デロイル
ルーグは4柱の女神との間に、エイニルとエイブラタハ、クヌ・デロイルという3柱の子どもをもうけました。
このうちエイニルとエイブラタハは、トロイア戦争の引き金となった美女ヘレネに音楽家として仕えていたという説があります。
また英雄クー・ホリンもルーグの息子だという説があります。クー・ホリンは影の女王スカアハのもとで修業すると、コナハトの女王メイヴの軍を退けるなど、赤枝騎士団の戦士として多くの功績を残しました。
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光神ルーグの持ち物と功績
続いて、光神ルーグの持ち物や功績についてご紹介しましょう。
【光神ルーグの持ち物】
・黄金の鎧
・緑色のマント
・魔剣フラガラッハ
・魔法の槍
・沼地を一瞬で乾かす魔法の車輪
・魔法の投石器
・黄金の鎧
・緑色のマント
・魔剣フラガラッハ
・魔法の槍
・沼地を一瞬で乾かす魔法の車輪
・魔法の投石器
ルーグはトゥアハ・デ・ダナンの指揮官に任命されると、これらの持ち物を駆使して魔族フォーモリアと戦い勝利をおさめました。
さらにトゥアハ・デ・ダナンの王ヌアザが亡くなると王権を引き継ぎ、一説によると40年もの間アイルランドを統治したとされています。
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