近年、『バトルフィールド』や『コールオブデューティー』シリーズなどのFPS(ファーストパーソン・シューター)ゲームがますます盛り上がりを見せていますね。
しかし初心者のうちは、フィールドでどのように動けばいいかわからないまま敵に撃たれてしまうことも多いのではないでしょうか 。
そこで今回は、ゲームにも役立つかもしれないスナイパーの狙撃の基本について解説します。
目次
狙撃に適した位置取りとは?
スナイパーにとって、どんな場所で狙撃を行うかはとても重要です。最初の位置取りを間違えると狙撃に失敗したり、最悪の場合自分の命を失うことすらあるのです。
では、狙撃に適した場所とはどんなポジションでしょう?
【狙撃に適した場所の3条件】
- 標的との距離がある
- 遮蔽物で身を隠せる
- 近寄ってくる敵を見つけやすい
標的との間に距離(できれば300m以上)があれば、標的やその周辺を監視しやすくなりますし、射撃のための視界の確保もしやすくなります。さらに、こちらに接近してくる敵も容易に発見できるでしょう。
その上で、遮蔽物があったり偽装で身を隠せる場所であることも、身を守る上で重要です。
これらの条件を満たす場所には、たとえば次のような位置があります。
・小高い丘の上
・高い塔の上
しかし、こうした場所を見つけてもすぐに移動してはいけません。
あまりにも条件が整いすぎていると、敵のスナイパーからすぐに見つけられてしまい、攻撃目標にされる危険があるからです。
ではスナイパーはどんな場所で狙撃を行うのがよいのでしょう?
【スナイパー向け・おすすめの狙撃ポジションとは?】
- 狙撃に適した場所で、しかも敵に予想されにくい場所
- 狙撃後の逃走ルートが確保できる場所
時には狙撃に適した絶好の場所をあえて少し外し、敵の裏をかくことも必要です。
さらに脱出ルートのことも考えなくてはなりません。せっかく狙撃がうまくいっても、敵に捕まってしまったら恐ろしい報復を受ける可能性が高いのです。
スポッターの役割とは?
スナイパーといえば「一匹狼」というイメージがありますが、近年では軍隊でも警察組織でも、2人1組のチームを組んで任務を遂行することが多くなりました。
スナイパーとコンビを組んでその仕事をサポートする要員を「スポッター(観測手)」と呼びます。
【スポッターの役割】
- 距離や風向きなどのデータ収集・分析
- 発砲後の着弾位置の確認
- 次弾の照準調整
- 周辺の監視・警戒
- こちらに接近してくる敵への応戦
スナイパー自身もデータ収集を行いますが、狙撃に集中しなければならない状況では、スポッターに距離計や風速計などの専用機器を用いた測定を任せた方が効率的です。
また着弾位置の確認や次弾の照準調整もスポッターの役割です。特に望遠スコープが必要な遠距離狙撃では、発砲時の反動でスナイパーの手が少しぶれただけで標的が視界の外に動いてしまいます。スポッターが適切にサポートし照準調整を行うことで、スナイパーは狙撃に集中しやすくなるのです。
では、スポッターの役割はどんな人が適任なのでしょう?
・狙撃ができること
・データ収集や分析が得意
こちらに近付いてくる敵に応戦したり、時にはスナイパーの交代要員として狙撃を担当できるよう、スポッター自身も狙撃がうまくなくてはいけません。
また、データ収集や分析を素早く正確に行えることも必須条件です。長時間にわたって標的の動向を観察しなくてはならないこともありますので、集中力を切らさずに行動できることも大切でしょう。
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第3の要員・安全確保要員
より危険度の高い地域では、3人1組のチームを組んで行動することもあります。
【3人1組の場合の役割分担】
- 狙撃担当(スナイパー)
- 観測・分析担当(スポッター)
- 周辺警戒担当
3人でチームを組む場合、スナイパー、スポッターに続く3人目は周辺警戒や敵の排除などを集中して担当します。スポッターの役割を一部肩代わりするというわけです。
安全確保要員は次のような武器を装備します。
・マークスマン・ライフル
・アサルトライフル
・短機関銃やショットガン
連発可能な「マークスマン・ライフル」やフルオート射撃ができる「アサルトライフル」があれば、スナイパーを無力化しようと迫ってくる敵を効率的に排除することができます。
またアメリカ海兵隊では、3人目のメンバーは短機関銃やショットガンも携帯しています。海兵隊では3人1組の狙撃チームを運用しており、複数の装備を駆使してチーム周辺の警戒にあたっているのです。
FPSなどのゲームでは、こうしたチームを組んで役割分担をすることは難しいかもしれません。ですが味方同士で協力し合えば勝率も上がります。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ楽しいゲームライフをお過ごしください!
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