イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
安珍・清姫伝説
奥州白河に、安珍という名の年若い山伏(修験者)がいました。
あるとき、紀州の熊野に参拝する途中で宿を借りたところ、大変可愛らしい宿の娘「清姫」と出会います。
清姫が十三歳のときのこと。例年のごとく安珍が宿を訪れた際、夜更けの部屋に清姫が忍び込んできました。
困り果てた安珍は「参詣をすませたらきっと戻って参ります」と嘘を吐いてそのまま帰ってしまいます。
裏切られたことに気がついた清姫は安珍を追いますが、その鬼女のような狂騒を恐れた安珍は「人違いだ!」と嘘を重ねました。
「おのれ、安珍……」
いよいよ怒り心頭に達した清姫は全身蛇の身体となって、さらに安珍を追い込みます。
最終的に寺へ逃げ込んだ安珍は鐘の中に隠れました。
どのくらい経ったでしょう……
轟々と燃えさかる炎が鐘を包み込み、あとには焼けただれた鐘と、燃え尽きた安珍の亡骸があったといいます。
投稿ネタ第3弾!
パンタポルタ一周年記念「ファンタジーな1コマ漫画ネタ大募集」に投稿されたネタの中から、第3弾が1コマ化されました♪
投稿者:奥山千尋さん
内容:裏切ったら丸焼きだ! 蛇少女
ご投稿ありがとうございました!
次回は8月27日に
「乙女座の伝説」の1コマ漫画を公開します♪
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