イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
人間の娘を愛した牡馬の運命
4世紀に成立した『父親と暮らす一人の娘がいました。
ある時、父親が遠くへ赴任してしまい、娘は1頭の牡馬と留守番をすることになりました。しかし、父親がいないことを寂しく思った娘は「父を連れ帰ってくれたら、結婚してあげる」と馬にこぼします。
すると、馬は手綱をちぎり駆け出して、娘の言う通りに父親を連れ帰ってきたのです。
その話を聞いた父親は腹を立て、馬を殺して皮を剥いでしまいました。娘は娘で自分の言ったことを棚に上げ「畜生の分際で私を娶ろうなんて考えるからよ」と、馬の皮を足蹴にします。
すると馬の皮が起き上がり、またたく間に娘をさらっていくと大木の枝に取りつきました。こうして、馬と娘は大きな蚕に姿を変えたということです。
次回は4月16日に
「牡牛座の伝説」の1コマ漫画を公開します♪
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