【インタビュー】第6回ネット小説大賞 期間中受賞！『ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活』コウ先生

『ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活』

応募総数1万作品を超える「第6回ネット小説大賞」において、期間中受賞作品に選ばれた『ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活』。
分からないことばかりの王道ファンタジー世界で、理論派女子高生はどう生き抜くのか。主人公の美咲はもちろん、個性的な仲間たちも魅力の本作！
パンタポルタでは、書籍刊行に先駆けて作者のコウ先生にインタビューをおこないました。

パンタポルタ×コウ

――――本日はよろしくお願いいたします。まずは、期間中受賞おめでとうございます！　今のお気持ちをお聞かせいただけますでしょうか。

ありがとうございます。「小説家になろう」の小説は前からよく読んでいて、投稿を始めたきっかけも「感想がもらえれば」という気持ちからだったので、今回の受賞はまったくの予想外でした。
私には縁のない話だと思っていただけに、ありきたりな表現ですが望外の喜びです。
読んで頂いた皆さん、さらには評価や感想、レビューを書いてくれた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいですね。
きちんと最後まで書き切り、読んで下さった皆さまと、選んで頂いた新紀元社様にご恩返しをしたいと思います。

――――連載が始まってから約3ヶ月しか経っていない中の受賞なので、とんとん拍子でしたね。まだ作品を読んでいない方のために、作品とコウ先生について簡単に紹介をお願いいたします。

「小説家になろう」に載せているあらすじのままですが、読書傾向がほぼSFオンリーの女子高生が剣と魔法の異世界に転移して、ファンタジー知識の無さからいろいろやらかすところから始まり、生活基盤を得てのんびり暮らそうとする、というのが基本コンセプトのお話です。
初期設定では、主人公の美咲はもっとアクティブな性格をしていましたが、のんびり生活してくれそうにないため、現在の大人しめの性格に落ち着きました。

私自身も美咲の性格に似て、あまりアクティブに動く方ではないですね。
自分のホームページで小説を公開していたこともありますが、それは昔の話で、長いこと物書きから離れていました。
膝を壊すまでは自転車が趣味で、ご近所を走りながら「小説家になろう」の作品を思い出し、自分ならこう表現したいと夢想していました(笑)。

――――そうなんですね。もしかして、本作を執筆しようと思ったのもサイクリング中の夢想がきっかけですか？

この作品は、夜桜を見に行った帰りに唐突に思い付き、勢いで安いノートPCを買ってすぐに書き始めたんです。
改稿する際に削ってしまいましたが、「魔法がファンタジーだけのものだと思うなよ」
という言葉が、主人公の産声でした。
当初は、美咲が魔法のOSの存在に気付き自身で魔法を使いこなしていく流れになっていたのですが、魔素使いとしての才能開花を優先して、今の流れになりました。

――――美咲は「SF小説」の知識がマニア級とのことで、作中にもSF好きが楽しめる小ネタが盛り込まれていますよね。コウ先生もやはりSF小説がお好きなのでしょうか。

大好きでしたね。
中学生くらいからSFが大好きで、いろいろと読み漁りました。中でも論理的な思考を積み上げていく作品や、近未来物が好きです。
社会人になってからはライトノベルを読むようになったので、新作のSF小説からは遠のいていますが、今でも時々は読むようにしています。

――――ちなみに、お気に入りのSF小説がありましたらお聞かせください。

そうですね、挙げるとすれば……『夏への扉』『渇きの海』『宇宙のランデヴー』『裏山の宇宙船』『星を継ぐもの』『神様のパズル』『二十億の針』あたりでしょうか。節操なしにいろいろ大好きです。

――――本作はファンタジーとしてだけでなく、グルメものとしても楽しめる要素がありますが、ご自身でも普段から料理をされているのでしょうか。

得意ではありませんが、美咲が作る程度には嗜みますよ。まあ、彼女が作るのって大半インスタントものですけれど(苦笑)。
どうすれば生活費を稼ぎながら異世界に馴染めるかと考えた結果、食堂経営に行きつきました。なので、「ミサキ食堂」の設定は最初から考えていたんです。

――――コウ先生はコンスタントに作品を更新されていますが、執筆に行き詰まることはありますか？　もし行き詰ったときの対処法などありましたらお教えください。

筆がのっている時でも毎時1,000字くらいのペースなので、書くのは遅い方だと思います。
文章を書いていて行き詰った時は、まずプロットに無理がないかを見直します。行き詰る原因は大抵、プロットにうまく繋がらない部分があるからなんですよね。
もしプロットで詰まったら、いろいろなジャンルの本を読み漁ります。雑学本やラブコメなど、書いているものとはまったく違う系統の本が参考になったりします。

――――ためになるお話をありがとうございます。今後書きたいエピソードなどございましたら、お話できる範囲でお聞かせください。

うーん。旅をする話、は現在進行形で書いていますね。
あとは、序盤に張った伏線が未回収ですので、迷宮の話を書けたらと思っています。

――――未だ明かされていない世界の秘密がありそうですね。最後に、読者の方へ向けて本作の見どころをお願いします。

はい、物語の前半はファンタジーが分からず空回りする美咲の様子でしょうか。中盤では、常識を学んで異世界に溶け込もうと奔走する姿を描いています。美咲の行動によって新たに見えてくる世界の様相や彼女を取り巻く人々の反応も楽しんでいただけたら嬉しいです。
それと、現在進行中の旅の行く末にもご注目ください。

――――お忙しいところありがとうございました。美咲たちの活躍を書籍で読める日が待ち遠しいです。今後の展開も楽しみにしています！



『ファンタジーをほとんど知らない女子高生による異世界転移生活』作者：コウ
https://ncode.syosetu.com/n7084eh/

第6回ネット小説大賞
http://www.cg-con.com/novel/


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