『Roll&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第8弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
地中海で使用されたオール推進の軍船
ガレー船について
・一口にガレー船といってもピンキリ。紀元前の古代フェニキアから、16世紀のレパント海戦のスペイン艦までと幅広い。
・奴隷が漕ぐ印象であるが、古代ギリシアやローマはともかく、大抵は船員もしくは兵士が漕いだ。ちなみにローマのガレ―船は船内は奴隷で満員なため、兵士たちは吹き曝しの甲板で寝起きしたそうだ。
・ラム(衝角)で敵船のドテっ腹に突っ込む。日露戦争の戦艦「三笠」の艦首にもついている。
・ローマ時代には2段オールが主流になる。大型になると3段オールもあったそう。
・舷側舵(サイドラダー)は中国から中央舵が伝えられるまで、ヨーロッパの主流。効率は悪い。
・ガレ―船は速度を出すために喫水が浅く、戦闘用以外には使えない。
その他、オール付きガレオン船やバイキングドラッガー(竜舟)も紹介しています!