『Roll&Roll』誌にて好評連載中の「うちのファンタジー世界の考察」シリーズから、第7弾を公開!
「うちのファンタジー世界の考察」とは、「いわゆるファンタジー世界と呼ばれるもの全般」を対象に、著者である小林裕也さんの知識と妄想をごちゃまぜにして、「イラストコラムとしたもの」です。
中世ヨーロッパの野菜・果物事情
・アブラナ科植物は有害種が少ないので、古くから食用として栽培されてきた。株はその代表種。
・キャベツもアブラナ科であるため歴史は古い。ハクサイ(チャイニーズキャベツ)はヨーロッパでの歴史は浅い。キャベツを生で千切りにして食べるのは日本人だけとか。
・レタスはキャベツに似ているがキク科の野菜。野菜としての歴史は意外に古いらしく、原産ははっきりとしない。
・ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、トウガラシはナス科野菜。ナスはインド原産だが、それ以外は南米産なので大航海時代以前のヨーロッパにはない。
・ザクロやブドウは西アジア産で、歴史は古代文明時代から。
・マメ科野菜は、根に付く根粒菌のせいでやせた土地でも育つため、古くから代用主食として広く栽培されていた。
・リンゴ、ナシ、イチゴ、モモ、アンズ、サクランボ、ウメ、アーモンドなどはバラ科。実は中国や中央アジアが原産。種子に青酸毒を持つものが多い(青酸カリがアーモンド臭がするのはそれが理由)。