ラノベ好きVtuberとして活躍する本山らのさんによる、ファンタジー小説おすすめコラム「本山らのとファンタジー小説を読みませんか？」
小さい頃から本が好きだという本山らのさんが、テーマに沿ったお気に入りのファンタジー小説を紹介してくれます。第３回のテーマは「個性派ファンタジー」です。
『撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―』
書き手：本山らの
ファンタジーといえば、剣と魔法で戦う！ というのがやはり王道。
しかし、ライトノベルにはそういった定石にとらわれない、個性的で面白い作品も多く見られます。
そこで、今回は新作を中心に、剣と魔法以外を用いてバトルするファンタジー作品にフォーカスしていきたいと思います！
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それは、『撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ―弾丸魔法とゴースト・プログラム―』
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| 撃ち抜かれた戦場は、そこで消えていろ ‐弾丸魔法とゴースト・プログラム（富士見ファンタジア文庫） |
主人公が手にしたのは、被弾者の存在を世界から消し去り、その人間が最初からいなかった世界へと
この力を用いて、主人公は長きにわたる戦争の終結を目指します。
未来を観測する
ドラマティックな物語展開にも惹き込まれました。
完成度の高いミリタリック・ファンタジー。これからも注目していきたい作品です。
『数字で救う！ 弱小国家』
続いて、ペンは剣よりも強し！ ということで、「数学」を用いて中世ヨーロッパ風の異世界を生き抜いていけ！ という作品、『数字で救う！ 弱小国家』シリーズをご紹介！
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| 数字で救う! 弱小国家 電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。（電撃文庫） |
関数電卓ただ一つを手に、異世界転生してしまった数学オタクな主人公。
数学がそれほど発展していない世界で、独学で統計解析を行っていた聡明な王女と出会い、弱小国家の立て直しを図ることに！
1巻サブタイトルが『電卓で戦争する方法を求めよ。ただし敵は剣と火薬で武装しているものとする。』ということからもわかる通り、この作品ではゲーム理論のような数学的・統計的な手法を用いて、戦争を攻略していきます。
学問の力で戦争に立ち向かうの、燃えますね！
加えてこの作品の数学要素としてはもう一つ、ここでは口に出すのが憚られるような数式が毎巻登場しておりますので、そちらに関しましては試し読みなどして確認していただければと思います。だいじょうぶ、実用数学技能検定の中の人もおすすめしているラノベですよぅ？ うふふ。
何を隠そう本山も数学は大の苦手なのですが、数学わからん！！ という方でも楽しく読めますよ！ もちろん、数学好きな方は楽しめること請け合いです。
数学とファンタジーという異色の組み合わせ、ご覧あれ！
『スコップ無双 「スコップ波動砲！」( ｀・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ』
そして、個性派ファンタジー特集とくれば、最後はやはりこの作品で締めたい！ そう！
『スコップ無双 「スコップ波動砲！」( ｀・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ』！！！
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| スコップ無双 「スコップ波動砲！」( ｀・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ（MF文庫J） |
絵文字を駆使したタイトルのインパクトに圧倒されますが、描かれているのは本格ファンタジー。
た！ だ！ し！ 武器はスコップなんですけどね！ 土を掘るスコップです。関西ではシャベルと呼称されている（らしい）あれです。
鉱山を掘り始めてから100年。スコップの先からビームが出るように。
鉱山を掘り続け1000年。ビームは波動砲へと進化を遂げる。
そして、そのスコップの無双っぷりを目撃し、感銘を受けた王女様は、スコップ信者に。
スコップ仲間を増やして剣と魔法の世界をスコップで無双するスコップ冒険譚！ （スコップのゲシュタルト崩壊）
無双していくスコップの強さは痛快かつおかしくって笑いが止まらない！
スコップって、いったいぜんたい、なんなんだ。
読み終わった後には、「すこ」としか言えない体にされてしまっているはず！
ぶっ飛んだ、それでいてはちゃめちゃに楽しいファンタジーですよ！ すこ！
☆☆☆
ファンタジーというジャンル一つとっても、描き出すものは作家さんによって千差万別。
ライトノベル作品の中には、剣と魔法の王道ファンタジーだけでなく、オリジナリティ溢れる発想で生み出されたファンタジー作品が他にも沢山あります。
面白ければ良し！ という姿勢で自由な発想の許される場としての”ライトノベル”、素敵ですよね……！
それでは、今回はこの辺りで、さよならの～！
本山らの（@Motoyama_Rano）
「ライトノベルの魅力を発信」するべく活動しているバーチャルYouTuber。
おすすめの作品を紹介する動画の投稿や、作家をゲストに招いた生放送などの活動を行っている。
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◎本山らのとファンタジー小説を読みませんか？
第１回『本山らのと魔法学校へ思いを巡らせませんか？』
第２回「本山らのと、女性作家さんが綴るファンタジーを読みませんか？」
