イラスト:緒方裕梨(@colornix) |
乳海から生まれた古代インドの宝石
ダイヤモンドの誕生を物語る神話をご紹介しましょう。「乳海の攪拌」と言い習わされているインドの神話です。
アスラ(阿修羅)が力をつけて、地上をおさめる神々を脅かしていたときのこと。困った神様たちは、神の頂点に君臨するヴィシュヌ神に助けを求めました。
ことのいきさつを聞いたヴィシュヌ神は、神々と魔族たちに向けてこう言います。
「永遠の命を保証する霊薬アムリタをつくろう」
すぐにも、神々と魔族たちは協力して作業に取り掛かりました。世界中のあらゆる植物と種子が集めて大海に投げ込み、マンダラ山をつかって海を掻きまわします。
こうして大海が攪拌されると、さまざまな物質がまざりあって、海は乳白色に染まりました。
そして、この海からたくさんの宝物が生まれてきたのです。このとき誕生した宝石の中に、永遠不滅とされる「
ダイヤモンドには、ご紹介した以外にもじつにたくさんの伝説が存在します。
優れた耐久性と希少性、そしてその美しさにより多くの人々を魅了してやまない宝石ダイヤモンド。中には、「呪いのダイヤモンド」と呼ばれるものも……「多くの所有者を不幸にした呪いのダイヤモンド「ホープ」」。
ダイヤモンドの伝説についてもっと知りたい方は、『パワーストーン』を読んでみてくださいね。
次回は4月8日に
「スミレの伝説」の1コマをご紹介します♪
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