自称ガンマニアのソーサーちゃんと天然メイドのカップちゃんによる、ドタバタ・ガンファイト4コマ漫画!
解説では『図解 ガンファイト』を参考に、いつ巻き込まれるともしれない「銃撃戦」で生き延びるための知識をお届けします。正しいルールを知って、ガンアクション描写のウソ・ホントを見抜けるようになりましょう!
第1回目は、射撃に適した服装について考えていきます。
漫画:ケメジホ(@kmjhknj)
メイド服は上級者向け! でも重要なのは……
射撃訓練のために「ちゃんとした格好」で来るようお願いしたソーサーちゃん。
ところが、カップちゃんが着てきたのはメイド服! 可愛いけれど、銃撃戦に向いた服装とは言えません。いったいどこがダメなのでしょうか?
まずは、初心者にオススメな銃撃戦コーディネートを見ていきましょう。
・襟付きの服(長袖がベスト。お好みで半袖もOK)
・余裕があり動きやすいパンツ(大きなポケット付もおすすめ)
・帽子
・シューティンググラスまたはシューティングゴーグル
・イヤープラグ(耳栓)
・履き慣れたスニーカーまたはタクティカルブーツ
・お好みでシューティンググラブ
・余裕があり動きやすいパンツ(大きなポケット付もおすすめ)
・帽子
・シューティンググラスまたはシューティングゴーグル
・イヤープラグ(耳栓)
・履き慣れたスニーカーまたはタクティカルブーツ
・お好みでシューティンググラブ
銃撃戦では走ったり跳んだり、激しい動きをすることが多々あります。そのため基本的には露出が少なく、動きやすい服装がおすすめです。
まず、シャツは襟付きのものをおすすめします。跳弾の破片や空薬莢などが胸元から服の中に入ってしまうのを防げるからです。シャツの裾は外に出さず、パンツ(ズボン)の内側に入れましょう。拳銃や弾倉を取りやすくなります。
できれば長袖がベストですが、袖口が装備に引っ掛かる可能性を防ぐため、半袖を好む人もいます。好きな方を選びましょう。
パンツ(ズボン)も丈の長いものがおすすめです。見た目も大事ですが、余裕があり動きやすいデザインを重視しましょう。大きなポケットが付いていれば、空の弾倉などを入れておくこともできます。
頭は帽子、目元はシューティンググラスやシューティングゴーグル、耳はイヤープラグ(耳栓)で保護します。足元は履き慣れた靴が良いでしょう。新品よりも何度か履いて慣らした靴の方が動きやすくなります。
皮や化学繊維でできたシューティンググラブ(手袋)を装備する人もいます。手袋には銃を撃つ時の衝撃を和らげたり、熱せられたリボルバーで火傷する危険を防ぐ効果がある反面、慣れないうちは手が滑る可能性がある他、指先から伝わる微妙な感覚が失われるという人もいます。一度使ってみて判断するのもいいかもしれません。
シューティングゴーグルを使い倒そう
射撃の時に射手の目を保護する装備を「アイウェア」と呼びます。シューティンググラスやシューティングゴーグルはこのアイウェアの一種で、その名の通り、グラスは眼鏡のような形、ゴーグルはゴムベルトで頭部に固定するゴーグル型をしています。戦場では激しい動きをすることもあるため、グラスよりもゴーグルの方がずり落ちにくく安心です。
- 銃を撃つ時、発射薬(火薬)の閃光で目が眩むのを防げる。
- 燃え残りのカスが飛んで目に入るのを防げる。
- 辺りを飛び交う銃弾の破片や空薬莢から目を保護できる。
- 砂埃の多い場所でも、砂や埃、細かなゴミを気にせず動ける。
銃撃戦では敵の弾の破片だけでなく、自分や味方の銃から出た空薬莢、発射薬(火薬)のカスなど様々なものが容赦なくこちらに飛んできます。これらがもし目の中に入ったら大変です。普通の眼鏡やサングラスでは強度が足りずカバーしきれませんので、専用のシューティングゴーグルを装着しましょう。
レンズの色はグレーやオレンジ、イエローなどから選択できます。色によってコントラストや明るさが変わるため、天候や地形に合わせて最適なものを選ぶことをおすすめします。
元々コンタクトや眼鏡をしている人もご安心下さい。多くのシューティンググラスは眼鏡の上から装着できるつくりになっています。
コンタクトの場合は埃やゴミが目に入る可能性がありますので、使い捨てタイプのレンズを使用したり、ゴーグルと併用すると安全です。
イヤープラグで耳を守ろう
続いて、イヤープラグ(耳栓)をご紹介しましょう。
銃声の大きさは22口径弾で約140db、ライフル弾やマグナム弾では約165dbもあります。電車のガード下の音が約100dbですので、銃声はかなり大きな音だといえるでしょう。
銃声がするのはほんの一瞬ですが、聴覚障害を引き起こし、難聴になる可能性もあります。訓練で耳を鍛えることは難しいため、耳を保護する道具を装着する必要があるのです。
射撃場やシューティングマッチ(射撃の試合)ではヘッドホン型のイヤープロテクション(耳の保護具)を装着しますが、かさばるため実戦には不向きです。
そこでおすすめしたいのがイヤープラグ(耳栓)です。持ち運びしやすい上に、銃声のみをカットして会話など必要な音は聞こえるというスグレモノになっています。
イヤープラグには普通の耳栓のようなゴムタイプ、スポンジタイプの他、シート状になっていてクルクルと丸めて使用するものや、練りもののようなタイプなどもあり、好みに合わせて選ぶことができます。
最後はモチベーション!
初心者のうちは、今回ご紹介したような基本装備が無難です。ですが銃撃戦に慣れれば、いずれはカップちゃんようなメイド服でも問題なく戦えるようになるかもしれません。
手練れ同士の銃撃戦では一瞬の隙が命取りになるため、敵の目を引くような奇抜な格好が有効な場面もあります。
そして何より、例えどんな格好であっても、自分が最高のパフォーマンスを発揮できる姿でいることが射手にとって一番のスタイルなのです!
◎ガンファイト・ガールズの記事
第1話「射撃に適した服装」
第2話「銃の選び方」
第3話「車を撃つと爆発する?」
第4話「銃を撃ち落とせる?」
第5話「コック&ロックって何?」
第6話「排莢方向もいろいろ」
第7話「マガジンを抜いても撃てる?」
第8話「ライフルの構え方いろいろ」
◎参考書籍
『図解 ガンファイト』 |