何か困ったことがあった時や叶えたい願いがある時、魔術の儀式で願望を達成したいと思ったことはありませんか?
魔術の儀式を行う際には魔導書が必要となりますが、中でも『ソロモン王の鍵』は非常に有名な魔導書です。
目次
魔術の儀式がまとめられた本『ソロモン王の鍵』
『ソロモン王の鍵』とは?
- 伝説では、作者は古代イスラエル王国の王ソロモン。
- 実際には、14~15世紀頃のヨーロッパで作られた(作者不詳)。
- 内容は魔術の手順や準備作業、必要な道具やシンボルについてなど。
- 『レメゲトン』や『ホノリウス教皇の魔導書』など、他の魔導書に大きな影響を与えた。
『ソロモン王の鍵』はヨーロッパ中で大変な人気となり、ギリシア語で書かれたもののほかに、イタリア語や英語など、ヨーロッパ各国の言語に翻訳されたものが残されています。
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盗まれたもののありかを突き止めるための儀式
『ソロモン王の鍵』の中から、まずは盗まれたもののありかを突き止めるための儀式をご紹介しましょう。
【儀式の手順】
①入浴や断食を行って準備を整え、魔法円を構築する。
(魔法円の描き方はこちらの記事をご参照ください。
→http://www.phantaporta.com/2018/05/mahouzin.html)
②魔法円の中に入り、次のように祈る。
「全能の主よ。私に憐れみをかけてください。主の力によって、この霊たちに命じ、盗人を見つけ出してください。そして、盗まれたものがどこで見つかるか教えてください」
③すると霊が出現するので、次のように命じる。
「主の名によって出現した霊たちよ、私が探しているものがどこにあるか示しなさい」
④霊たちが盗まれたもののありかを教えてくれる。
この儀式を行う際は、日時に注意する必要があります。月が満ちていく時期で、しかも夜よりも昼間に儀式を行った方がよいとされているのです。
また、誰かに見られる心配のない場所を選んだ方がよいでしょう。儀式にふさわしい場所を選んだ方がより効果も高まりますし、何より儀式の途中で邪魔される心配がなくなります。
盗人を見つける儀式その①
大切なものを誰かに盗まれてしまった時、犯人が誰なのか突き止めたくなりますよね。
『ソロモン王の鍵』には、そんな時のための儀式も紹介されています。
【用意するもの】
- ふるい
- お香(茶さじ1杯)
- 絞首刑になった人を吊るしていた紐
- ブリキのたらい(事前にきれいに洗っておく)
- 泉の水
- 月桂樹の若枝
- 魔法の剣(なくても可)
「絞首刑になった人を吊るしていた紐」と「魔法の剣」は入手難易度が高いですが、その他のものは何とか手に入れられそうなものばかりです。
【簡単3ステップ! 儀式の事前準備】
①茶さじ1杯の香を焚き、絞首刑になった人を吊るしていた紐でふるいを天井などから吊るす。
②ふるいの外枠4方向に、血で特別な記号を書く。
③ブリキのたらいの中に泉の水を注ぐ。
ここまで出来たら準備万端。いよいよ犯人を見つける儀式をはじめましょう。
【儀式の手順】
①左手でふるいを回転させながら、右手で月桂樹の若枝を使ってブリキのたらいの水を反対方向にかき回す。
②ふるいとたらいの水、2つの回転が止まったら、水の表面を見る。
③そこに犯人の顔が浮かび上がる。
このとき、水面に浮かんだ犯人の顔に魔法の剣で傷をつけると、現実の盗人の顔にも傷がつき、犯人を見つけやすくなります。
盗人を見つける儀式その②
もし容疑者が何人かに絞られており、名前もわかっている場合は、もっと手軽な儀式で盗人を特定することができます。続いてはその手順をご紹介しましょう。
【用意するもの】
- ふるい
- ハサミ
用意するものは、ふるいとハサミの2つだけ。他に、協力して儀式を行う人が1人必要です。
【簡単3ステップ! 儀式の手順】
①ふるいの外枠にハサミの片方の刃を刺し、ハサミの刃の刺さっていない方の持ち手に2人が親指の爪をかける。
②1人が、容疑者の名を大声で呼んだ後、
「聖ペテロと聖パウロの名にかけて、この人物は犯人ではない」
と3回唱える。
③もしその人物が犯人だった場合は、ふるいが自動的に回転し始める。
このように、犯人を見つける儀式には、ふるいを使う2つの方法があるのです。盗まれたものを取り返したい・犯人を見つけたい時には試してみるといいかもしれません。
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