D&D日本語環境でのフォーゴン・レルム情報について、引き続き第4版でのタイトルを紹介しよう。
■ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版
『フォーゴトン・レルム・キャンペーン・ガイド』(原題:"Forgotten Realms Campaign Guide" WotC, 2008、ホビージャパン 2009)
『フォーゴトン・レルム・プレイヤーズ・ガイド』(原題:"Forgotten Realms Player's Guide" WotC 2008、ホビージャパン 2009)
『ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティング』(原題:"Neverwinter Campaign Setting" WotC, 2011、ホビージャパン 2013)
『殺戮のバルダーズ・ゲート』(原題:“MURDER IN BALDUR'S GATE SUNDERING ADVENTURE I” WotC 2013、ホビージャパン 2014)
『クリスタルシャードの影』(原題:“LEGACY OF THE CRYSTAL SHARD SUNDERING ADVENTURE II” WotC 2014、ホビージャパン 2014)
『フォーゴトン・レルム・プレイヤーズ・ガイド』(原題:"Forgotten Realms Player's Guide" WotC 2008、ホビージャパン 2009)
『ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティング』(原題:"Neverwinter Campaign Setting" WotC, 2011、ホビージャパン 2013)
『殺戮のバルダーズ・ゲート』(原題:“MURDER IN BALDUR'S GATE SUNDERING ADVENTURE I” WotC 2013、ホビージャパン 2014)
『クリスタルシャードの影』(原題:“LEGACY OF THE CRYSTAL SHARD SUNDERING ADVENTURE II” WotC 2014、ホビージャパン 2014)
第4版での「現在」は呪文荒廃から100年弱を経た1479DR(デイル暦)。
第4版はプレイアビリティ向上に重きが置かれ、世界設定の詳しさはワールド・シミュレーター的なAD&Dや第3版シリーズに比べると控え目だ。
『~キャンペーン・ガイド』が網羅的にフォーゴトン・レルムの主要地域の紹介をしている部分に、プレイヤーがデータとして取り入れることができる地域設定が『~プレイヤーズ・ガイド』に掲載されているため、この2タイトルはセットになるものだ。
第3版のそれぞれから引き継いで、『~キャンペーン・ガイド』は俯瞰的に、『~プレイヤーズ・ガイド』はキャラクター視点で解説・紹介がされている。
第4版後期に刊行された『ネヴァーウィンター・キャンペーン・セッティング』は、データも文芸設定もセッションに活かしやすい、ネヴァーウィンターという都市の設定本である。剣と魔法の世界にある危険や報酬も多彩な冒険の舞台として、応用・転用してキャンペーンを作成することもできるほど、豊富な設定が詰まっている都市案内サプリメントの決定版だ。
地域設定とアトベンチャー・シナリオをセットにし、第4版から第5版への橋渡しの役割もあったのが、連載11回でも紹介した『殺戮のバルダーズ・ゲート』『クリスタルシャードの影』の2タイトルである。
作中、『殺戮のバルダーズ・ゲート』はパソコンゲーム「バルダーズ・ゲート」の、『クリスタルシャードの影』は「アイスウィンド・サーガ」で描かれた物語の、後日に起きる事件を扱っている。さらに両方とも冒頭にDRで何年ごろの出来事であるかが記載されているから、アトベンチャーにおける出来事と都市・地域の紹介の両面において、第4版から第5版にかけての時期のバルダーズ・ゲート、アイスウィンド・デイルやテンタウンズの様子を知ることができる仕組みになっている。
この2タイトルは発売から一定期間に、オフィシャル・イベントでのユーザーのプレイ結果をもとに、その事件がどのように決したかが決められた。
この事件の顛末が『ソード・コースト冒険者ガイド』に掲載されている。実際に遊んでいたプレイヤーにとっては、見逃せない部分だろう。
次回は、D&Dそのものの幅広さを示す、他の世界設定をいくつか紹介する。
※記事中の日付は記事公開時のものです。
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