フォーゴトン・レルムにおいてPCはどのような者か
前回に続いて、第5版の日本語版最初のサプリメントである『ソード・コースト冒険者ガイド』を紹介していく。
第4章以降は、クラス、背景といったプレイヤー・キャラクター(以後"PC")のデータにも取り入れることができる事柄が紹介されていく。「第4章:クラス」には、『プレイヤーズ・ハンドブック』(以後"PHB")でキャラクターを作る際に選ぶことができるクラスがそれぞれ、ソード・コーストと"北方"においてどのような存在であるかが紹介され、それに伴う新たな特徴や呪文などが記されている。
第4章:クラス
ウィザード
ウィザードの集団
秘術の学派
ウォーロック
レルムにおける契約相手
この世ならぬ契約相手
クレリック
信仰の領域
ソーサラー
魔力の起源
ドルイド
ドルイドの円環
バード
ハーパー
バードの学院
楽器
バーバリアン
原始の道
パラディン
パラディンの聖騎士団
聖なる誓い
ファイター
戦士の類型
モンク
門派と僧院
門派
レンジャー
ローグ
ローグの類型
ウィザード、ウォーロック、ソーサラー用初級呪文
ウィザード
ウィザードの集団
秘術の学派
ウォーロック
レルムにおける契約相手
この世ならぬ契約相手
クレリック
信仰の領域
ソーサラー
魔力の起源
ドルイド
ドルイドの円環
バード
ハーパー
バードの学院
楽器
バーバリアン
原始の道
パラディン
パラディンの聖騎士団
聖なる誓い
ファイター
戦士の類型
モンク
門派と僧院
門派
レンジャー
ローグ
ローグの類型
ウィザード、ウォーロック、ソーサラー用初級呪文
ウィザードなら学派、ウォーロックなら契約相手といった選択肢が追加され、レベルごとのクラス特徴も用意された。これにより、PHBに加えてフォーゴトン・レルムらしさを備えたPCを作成することができる。
これらの合間には「サイドバー」(囲みのコラム)があり、そのクラスにさらに設定の深みを加える。D&D経験が長いユーザーであれば「それが来るか」と思うはずだ。
ブレードシンガーの流派
秘術呪文の使い手
ハーパーとドルイド
ムーンスターズ
スパイクト・アーマー
ウスガートのトーテム
スワッシュバックラーと二刀流
秘術呪文の使い手
ハーパーとドルイド
ムーンスターズ
スパイクト・アーマー
ウスガートのトーテム
スワッシュバックラーと二刀流
呪文を駆使するクラス向けの追加初級呪文も少数ながら追加され、プレイヤーも見逃せない章である。
第5章は、PC作成の際に「背景」選択の幅を広げる。第5版ではこの「背景」によって、そのキャラクターの生きてきた経歴と、そこから身に着いた技能や道具の習熟、言語やアイテムなどが具体的なデータとして手に入る。PHBや『魂を喰らう墓』に掲載されている「背景」と合わせて、様々な人生を過ごしてきたキャラクターを作成することができる。
第5章:背景
異邦人
ウォーターディープの貴族
ウスガートの部族民
学院出の学者
騎士団員
氏族の職人
相続者
組織の工作員
廷臣
都市の衛兵
町の賞金稼ぎ
歴戦の傭兵
異邦人
ウォーターディープの貴族
ウスガートの部族民
学院出の学者
騎士団員
氏族の職人
相続者
組織の工作員
廷臣
都市の衛兵
町の賞金稼ぎ
歴戦の傭兵
さらなるキャラクターのバリエーションを増すものとして、「付録:他の世界におけるクラス・オプション」がある。「エベロン」「グレイホーク」「ドラゴンランス」、そして自作世界に向け、各クラスのオプションをどう変えていくかの指針が述べられている。
別のバージョンのサプリメントを活かして第5版で遊んでいるプレイ・グループや、オリジナルのキャンペーン世界を用意しているクリエイティブなグループにとって良い素材になるはずだ。
ここまでは『ソード・コースト冒険者ガイド』の内容を紹介してきた。だが、歴史あるフォーゴトン・レルムの世界は、いままでのD&Dファンやクリエイターの力によって、眩暈がするほど豊穣だ。
次回は日本語で得られる作品から、『ソード・コースト冒険者ガイド』に加えて楽しめるよう、フォーゴトン・レルム情報の豊富さを紹介していく。